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痴漢の巣窟書店 −特急列車添乗員―
【痴漢/痴女 官能小説】

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第7話 欲情を剥き出された女子大生-1

 陽子や女子高生が涌井達に味わわれている間に、美沙と華乃は次の獲物を仕留めに向かっていた。既に名前もプロフィールも調べ出している。
 女子大生の美緒《みお》が、次なる餌食だった。19歳だ。1人で特急列車に乗っているところからすると、実家から離れた大学に通っていて、今は帰省の途上といったところだろう。
 彼女の豊満な乳房を包み込む真っ白なニットのセーターは、胸元でV字にさっくりと切れ込んでいて、乳房の斜め上4分の1ほどを露出している。
 露出されている右の乳房の左上の部分の素肌と、左の乳房の右上の部分の素肌が触れ合い、漆黒の陰を穿つ谷間が形作られている。そこに挟まれる状態の快感を、嫌が応にも想像させられる。
 タイトにぴっちりと体に張り付いたニットの布地には、乳房の露出されていない部分の巨大な半球のシルエットが、迫力満点に現示されている。ニットの網目の大きさの変化が、乳房の立体感を猛烈に強調しているのもたまらない。裸でいるよりも、見ている者に圧迫感を感じさせる、見事な演出と言えた。
 巨乳である事を自覚し、これでもかと誇示し、最大限利用しようという意図が透けて見える。
 ニットの下で美緒の脚を包み込んでいるロングスカートは、薄いレースを幾重にも重ね合わせたような軽くふんわりとした質感で、パステルのカラーリングと相まって明るく温かな雰囲気だ。高級ホテルの室内で陽光を浴びているカーテンを連想させる。
 列車内を物色して歩いている時に、涌井は彼女を見つけ、獲物にすると決めたのだが、その時彼は、美緒の人格にも思いを巡らせていた。
 涌井の見立てでは、一見清楚で上品な女子大生風に装っている美緒だが、タイトで胸元の開いているニットのセーターを身に着けている事からも分かる通りに、相当な男好きだ。
 自分からガツガツと男を誘うような事は無いだろうが、端正な顔立ちと豊満な乳房を誇るボディーは男達を惑わさずにおくはずもなく、言い寄る男は数多《あまた》だろう。
 そして実際に美緒は、誘われれば断るという事は無い女だった。性の快感に浸れる機会を逸するなど、美緒には考えもつかない事だった。せっかく誘ってもらったのだったら、目いっぱい気持ち良くしてもらって、存分に愉しめば良いではないかというのが、彼女の考えだった。
 だから、求められれば全てを差し出した。たわわな乳房も柔らかな尻もねっとり湿ったヴァギナも、どんな時に、どんな相手からであっても、求められるがままに味わわせてやった。
 高校時代には、7人の学友と2人の教師、そして、友人の父親3人と兄弟2人が美緒を味わった。大学時代にも、同年代10人に加え、教授2人や講師1人、それと友人の父親と兄弟がそれぞれ3人ずつ、といった具合に、美緒はその豊満な肢体を誰彼構わず愉しませてやったのだ。
 正式な彼氏がいる時でも、彼女は全ての誘いを受け入れた。1日に5人とハメた事もあった。彼氏とのセックスの1時間前と30分後に、別の男と交わったりもした。無論、大半の情事は極秘裏に執り行われた。彼女のプライベートには、人には言えないような情事が溢れ返っている。
 純白のニットに明るく温かな雰囲気のロングスカートを穿いた、上品で清楚に見える女子大生の、それが実態だった。涌井は、細かい人数や状況まではともかくとして、だいたいのところは、ひと目だけで見抜いていた。
 電車内を端から端まで歩いて彼女を見つけ、実際に視界に捕えていたのは数十秒の事だっただろうが、その間に視認した彼女の視線の配りや身のこなしから、涌井は人となりを見極めたのだ。
 身のこなしから、少なくとも週に2~3回は男を味わっているだろうと、そして、目の配りから、月に1回以上は初めての男との情事を経験しているだろうと見立てた。おっとりとした表情の変化から倫理観の欠如も見て取り、不逞《ふてい》な関係の男との情事もあるはずだと察知したのだ。そして、彼の見立ては、これまで一度も外れた事は無い。
 美緒の外見を吟味し、内面を見極めた涌井は、内心で呟いた。経験の浅い初心《うぶ》な女も良いが、数多の情事を繰り返し、性の喜びを知り尽くした女というのも、それはそれで味わい深いものだ。今回はこの女の肢体も、たっぷり味わう事にしよう、と。

 列車の揺れに身を委ね、流れゆく景色を眺めていた美緒は、ふと股間に疼きを覚えた。ムラムラと性的な欲情が湧き上がって来るのも自覚した。別に、珍しい事では無かった。男好きの美緒が、1人で電車に乗っていて発情する事など、日常茶飯事だった。
 今回の発情は、実は媚薬によるものなのだが、そんなことは美緒に分かるはずもなかった。彼女が一旦トイレに立った隙に、添乗員の美沙がシートに媚薬をたっぷりと吹き付けたのだ。シートから立ちのぼる媚薬を吸引し、美緒は強制的に発情させられているのだが、日常的に発情状態を経験しているので、美緒には何の違和感もなかった。
 彼女の発情は、たいていの場合報われるのだ。自分から何もしなくても、たいてい誰かが言い寄って来る。繁華街を1時間もうろうろすれば、1人くらいはナンパして来る。美緒は、ヤりたくなればいつでもヤれるのだ。男に飢えた事などないのだ。
 このまま発情状態が続くようなら、どこか人通りの多そうな駅で降りて、街をうろついてナンパ待ちをしよう。手頃な男にこの豊満な肢体を味わわせ、欲情を慰めてもらおう。そんなことを思いながら、流れる景色を眺め続けていた。
 それにしても、今回の発情は強烈だった。美緒はあまり自覚していないが、彼女がこれまでに経験した事の無い程、強くその股間は疼き、気分はムラムラしていた。いつしか彼女は前傾姿勢になり、手を股間に強く押し付け、視線は焦点を失っていた。
 美緒はいつも通りの発情だと思っていて、自分の姿勢や顔つきなどに意識を向けてはいないが、実際は、見る人が見れば、発情状態が丸分かりのポーズになっていた。


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