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痴漢の巣窟書店 −特急列車添乗員―
【痴漢/痴女 官能小説】

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第7話 欲情を剥き出された女子大生-2

 柔らかな質感で華やかな色遣いのロングスカートは、手で股間に押し付けられたことによって、2つの太腿が股関節で結ばれている部分の精緻な立体形状を、シルエットとして克明に浮かび上がらせていた。布地の質感が上品であればあるほど、色遣いが軽やかであればあるほど、股間の卑猥なシルエットがくっきりと浮かんでいる状態は、エロティックな雰囲気を醸し出した。
 前傾姿勢になった事で、乳房の谷間も奥の方までが覗き見れる状態になっている。そんな美緒のエロティックな姿が、隠しカメラによって捕えられていた。
 ボックスタイプで、2人掛けの座席が向かい合ったシートの、窓に近い方に美緒は座っていた。向かい合った2列4人分の座席に、今は美緒が一人だけだ。
 彼女の斜め前の席の上にある、棚に置かれた荷物にカメラが仕込んであった。清楚で上品に見える女子大生の、谷間と股間が強調された卑猥な情景を、隠しカメラは余すところなく捕えていた。アングルやズームは、遠隔で微調整できるのだ。
 涌井達は、その様を見てはいなかった。この時彼らは、女子高生を膝立ちバックでパコパコやっていたのだ。が、この映像が無駄になる事は無い。組織の男達のおかずになるのだから。
 涌井達が女子高生達で果て、復活を遂げる頃には、この女子大生を仕上げておきたい。そんな意気込みで、美沙と華乃は美緒の攻略に取り掛かった。
「お客様、大丈夫ですか?お顔色が悪いですが。」
 女性添乗員にそう声を掛けられて、美緒は初めて自分の姿勢を意識した。前傾姿勢は異様なほどに深かったし、下腹部辺りに当てた手にも、不自然なほどに力が込められていた。お腹でも痛いのかと思われても不思議では無い姿勢だ。添乗員が声を掛けて来るのも無理からぬことだ。
「ここが、痛むのですか?」
 美緒の手が、優しく下腹部に触れた。股間からは10cmほども離れた部分だったが、美緒は思わずピクリとしてしまった。美緒のムズムズと疼いている部分は、近くに手を伸ばされた事で更に強い疼きを覚えたのだ。
 おっとりとした動作で首を横に振り、美緒は否定の意思表示。だが、次に添乗員が見せた行動は、美緒には驚きだった。
「ここが、ムズムズするのではありませんか?お客様。」
 そう言いながら、極めて優しい手つきのままで、添乗員はその手を股間の方にスライドさせた。
 今度も、美緒の身体はピクリと反応。しかも、さっきより大きく反応した。腰が、十数cmも上昇して、直ぐに落下した。性感帯に触れられたわけでは無い。そこからはまだ、少し距離がある。それに、目をつむっていれば触られた事にすら気付かない程度のソフトタッチだった。
 しかし、美緒はムズムズしている部分に、更に強い刺激を感じたのだ。触れられた事による直接の刺激では無く、その部分に手が伸びた事を目撃した視覚刺激によって、美緒はピクリと反応してしまったのだ。股間に向かって添乗員の手が伸びたと視認しただけで、美緒の股間を快感が駆け抜けたのだ。
 美緒は慌てて、もう一度首を横に振った。慌てていても、おっとりした性格の美緒の動きは、素早くはならない。ゆっくりとしてはいるが、慌てている様子は分かった。それが女性添乗員の美沙に、美緒が快感に陥っている事を暴露していた。
 美緒も、自分の疼きが初対面の女性に完全に見抜かれたかもしれないと思い、羞恥の念に苛まれた。顔が、カーッと熱くなるのを感じた。身体がピクリとする様を、至近距離で見られたのだから無理もない。
 美沙は、更にその手をスライドさせ、美緒の太腿から膝の辺りまでを優しく撫で下ろした。撫でたと言っても、スカートの布地に触れているだけで、美緒の脚が接触を検知できるほどの圧力は伴っていない。
 一旦、膝近くにまでスライドさせた手を、美沙は少し勢いをつけて、再び下腹部にまで逆走させた。美緒には接触刺激は感じ取れない程度の触り方で、美沙の手が、膝から下腹部に駆け上がったのだ。
 ビクン。また、美緒の身体が大きく波打った。「あっ」と、小さく声も漏れた。触れられている感触は無いが、その手の動きを見ただけで、股間がズキンとしたのだ。美沙の手の動きに伴って、何かが体の中を突き抜けたような錯覚に陥ったのだ。
「お客様、やはりここが、ムズムズしておいでなのですね。」
 美緒は、顔面の温度が更に急上昇するのを感じた。直火で炙られているのかと思う程熱い。それほどの羞恥を、美緒は感じたのだ。股間の疼きが見抜かれている事が確定した上に、女性添乗員によって、意図的に股間をズキンとさせられてしまったのだから、その羞恥の念のエスカレートは並大抵では無い。
 男性経験豊富な彼女には、男に発情を知られる事には慣れがあったが、女に知られる事には猛烈な羞恥を禁じ得なかったのだ。ましてや、見ず知らずの女性添乗員に発情を見抜かれ、それをはっきりと、丁寧な言葉遣いで指摘されてしまったのだ。
 恥ずかしかった。消え入りたいほど恥ずかしかった。涙が滲み、視界が歪むほど恥ずかしかった。首を横に振り続け、否定を表明し続けるが、無駄な事だと痛感していた。相変わらず、その動きはゆっくりだったのだが。
「お客様、そんなに恥ずかしがらなくても結構ですよ。誰にでもあることです。我慢なさっては、お体に触ります。」
 女性添乗員は、大人びた落ち着きのある笑顔と、極めて柔らかな声色で告げた。羞恥に占められた美緒の心の一角に、この女人《ひと》に甘えたい、という想いが微かに浮かんだ。
「私が、お慰《なぐさ》めして差し上げますね。」
という言葉と共に、美沙の指先が美緒の股間を侵略した。
「はぁっ!」
 今度こそ本当に、美緒の股間は接触刺激を被《こうむ》り、電撃的な快感が股間から背筋に向かって駆けのぼった。


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