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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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佐川-1

ヘリは大胆にも郊外のショッピングモールの屋上に着陸されていた。通報を受け現場に向かう刑事。2人がその後緑のワンボックス車に乗り替え逃走した事が分かった。Nシステムで元治らの足取りを追う警察。しかし元治らは何度も商業施設の屋内立体駐車場に車を取っ替え引っ換えし警察を混乱させた。その都度監視カメラの映像を確認するが、時間ばかりかかり、2人を追うにはあまりにも時間が離れ過ぎてしまい断念せざるを得なかった。結局最終的に駅から東京方面の電車に乗った事が分かったのは3日後の事であった。

山口不動産ビル屋上から元治らが逃走した後、現場の事は他の刑事に任せて県警本部に戻ったマギーと華英。誰もいない静かな場所を探し、屋上のベンチに華英を座らせたマギーは、缶ジュースを華英に渡して隣に座る。
「ごめんマギー。ありがとう。」
どこか元気はないが少し落ち着いた様子の華英。
「謝ることないよ。あんな話を聞いて動揺するのは当然だし。」
ごく自然に振る舞うマギー。
「大丈夫だから、私。」
何が大丈夫なの?、と言おうとしたが、やめた。
「そう。」
マギーも華英と同じ紅茶の缶ジュースを口にする。

「私も…苦しかった。親友を死に追いやった犯人を見つけ、そして復讐する為に私は警察になった。結局犯人は白川歩美さんが手にかけて、ずっと望んでいた犯人の死は叶った。でも、やっぱり正直言って、自分の手で復讐を遂げたかったのは…本心かな。今でもスッキリしない気持ちが整理できない時がある。でも時が過ぎるに連れて、犯人に復讐するよりも、二度と親友のような被害者を出さないよう任務に当たるのが、親友に対してするべき事なんじゃないかなって思えるようになったの。親友と同じような被害者を出さない事と同時に、親友の死に思い悩む人を出してはいけないって。悲しむ人間を出さない為に私は警察として頑張らなきゃならないんだって。私がそう思えるようになったのは上原さんの力が大きい。きっと上原さんは私が間違った道に進もうとしていた事を見越して、私をずっと側に置いておいたんだと思う。私は上原さんのような立派で凄い人間じゃない。でもね、同じように、私は絶対に華英を間違った道には進ませない。絶対、ね。」
その言葉には計り知れない程の愛情が詰まっている事を感じ取った華英。そのマギーの気持ちは十分理解しつつも、まだある迷いを隠して何とか浮かべた微笑。

「ありがとう、マギー。」
すぐに気持ちを整理出来ない事は百も承知だ。マギーは気づくと華英の肩を抱いていたのであった。


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