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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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ただのPBじゃない-11

名前が繋がっただけで、事件的にはどう言う流れで繋がって来ているのかまで頭の整理がつかない。誰もいない部屋で、まずブラックコーヒーをゆっくりと飲み干した後に2人の繋がりの糸を解きたい気分であった。
「後は自分らで調べろ。おまえも高島謙也が何故お前の上司の死に関わっているのか自分で調べろ。」
「…嘘じゃないわよね…?」
「フフフ、今のお前はどうだ?憎む相手を法で裁くか?それとも復讐に走るか?なぁ聞かせてくれよ。今のお前は正義か?それとも悪か?」
華英は答えられない。そんな華英を見越したかのように言った。
「安心しろ、みんな自分は正義だと思って行動しているからな。ただし、おまえの正義はきっと俺と同じだ。」
「…」
同じ敵を持つ共通意識が芽生えた瞬間、向けている銃を元治に撃つ事はもはや出来なかった。それも計算の上だったのであろう、元治はマギーの体を思い切り突き飛ばした。
「きゃっ…!」
転びそうになるのを足に力を入れ必死に耐えたマギーが振り向くと、元治は既にプライベートヘリに乗り込みドアは閉められていた。

「ま、待ちなさい…!」
ヘリに立ち向かうマギーだが、プロペラの風圧に邪魔をされる。そしてプライベートヘリの機体が浮き、一気に上昇して言った。機内から誇らしげに見下す元治の顔が見えた。
「ちっ!」
いつのまにかスマホを抜かれていた。銃もない。マギーは慌てて華英に言う。
「華…え…?」
マギーの目に映ったのは、さっき元治がいた場所に銃を構え、固まっている華英の姿であった。恩師の死の元凶を知らされたショックで体も思考も完全に止まっていた。

元治逃走を一刻も早く知らせなければならない状況だ。しかしマギーは華英の元に急ぎ、手で銃を下げさせて包み込むかのように抱きしめた。
「華英…」
かける言葉がなかった。華英の気持ちは痛い程分かった。今の華英はきっと田口徹を追いかけていた時の上原若菜と同じである。高島謙也の命を持って復讐完了とする殺人鬼を抱きしめるマギー。
(守らなきゃ…、この子を絶対に守らなきゃ…)
同僚で部下、親友であり、そして妹同然の華英を絶対に殺人者にしてはいけない、いや、させない…、マギーは強く決意する。

(絶対に逃さないわよ?あなたも、高島謙也も…)
マギーは空を見上げ、既に小さくなってしまったプライベートヘリを鋭い目つきで睨んでいた。

そしてヘリは視界から消えて行った。


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