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【学園物 恋愛小説】

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想[8]-3

「認めてしまったら、暁寿を絶対傷つける。友達も軽蔑するかも。拒絶されるかも。結局、自分が大事だったみたい」
「だから、ファンなんて言って誤魔化してたのかもしれない…」
何も言わず、暁寿は下唇を噛み締めている。
「だけど、分かった。私は名屋君が好き…。認めなきゃいけない、知らないフリは出来ない。押し殺せない。消せない。隠せない。それくらい、好きなの…」
きつく目を瞑る暁寿。
「だから、だから…」
言葉が詰まって出てこない。暁寿の横顔を見ていると、私が言おうとしていることは相当ヒドイことなんだと改めて感じ、心臓をギュッと握られたように苦しくなる。
「だから…」
それでも、言わなきゃいけない。暁寿は今、すごく辛い。だけど、言わなきゃもっと辛くなるから。

だから…

「だから、別れよ…」


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