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『真夏の遊戯』
【学園物 官能小説】

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『真夏の遊戯 side:B』-6

俺の腕の中でするりと葵の身体が滑ると、俺の額に柔らかな唇の感触がした。
俺の鼻孔を葵の髪の香が擽(くすぐ)る。
それをもっと確かなものにしたくて、唇を葵の首筋に当てると、葵の身体がしなった。
その仕種がとても切なげで…、でも俺は止めることが出来なかった。
耳たぶの後ろにキスをすると、葵は熱い息を吐く。そして身体を震わせた。
「…イヤ?」
俺の意地の悪い質問に首を振る。
「違うの…。恐いくらいに…気持ちいい。どうしてだろ…」
「そりゃ…俺を好きだからだろ」
葵がくすくすと笑う。
「違うのかよ」
「ちがうくない」
「んで、なんで笑うわけ?」
「言い方、おかしいんだもん」
一瞬にして空気が和らいだ。
やっぱり、葵には笑っていてほしい。
「じゃあ…、神楽ちゃんは?」
「なんだよ…」
「どうなのかな、って…」
肩までかかる髪をつまんではにかむ。
照れているときのクセだ。覚えている。
「男はそーゆーの簡単に口にしないんだよっ」
またも葵はころころと笑う。
「そう言うと思った」
「お前はもう…」
くしゅんっ。
小さく、くしゃみ。
「ほら、いつまでもそんな格好してっから…」
そうだ、こいつ素っ裸じゃん…。
急に充血する思いだ。
「な、夏風邪はバカしかひかねーんだぞ」
「じゃあ…、神楽ちゃんがあっためてよ…」
葵が俺の頭を抱いた。
ということは…。

むにゅ…。

頬に当たるこの感触は…。
「あ、あ、あ、あおい…」
「んっ…」
ぴく。
葵の身体が少し震える。
俺の微動に反応した…?
なんて敏感なんだよ!女ってのはみんなそうできてんのか!?
眼前で揺れてるコレは…、本やビデオでしか見たことのない…。

かぁーっ…。

あ、頭に血が上る…。
こんな間近で…うわ…。
「かぐらちゃ…、どしたの…?」
どしたのじゃないよ。
こんなの見せつけられたら正気じゃいられねぇかも…。
「や…」
女の熱いうめき。
それが葵から発せられているとわかると驚いてしまった。
そしてすぐにまた驚嘆したことには、おれの右手がその…、葵の胸に触れていたこと。
膨らみを親指と他の4本の指で挟みこみ持ち上げていた。
思うより先に体が動いちまった…。
決して大きいとは言えないが、形のよいそれが、俺の指の圧力によって形を崩している。
つんと上向いたイチゴのような頂点が、そんな俺を責め立てるようににらんでいる。
それに絶え切れず俺が思わずとった行動は…。
「やぁっ…」
チュピ…ッ。
俺はそれを口に含んでいた。
舌先でイチゴを押すと、負けじと押し返してくる。
その反応が心地好くて、舌先をものすごい速さで動かして弾いた。
葵がたまらずもがく。だけど俺はそれを止めなかった。すべすべした陶器のような背中をいつのまにか抱きとめていた。
身体が勝手に動く。
「うぅンっ…」
今まで耳にしたことのない葵の高い声が男の本能を揺さぶる。
そして、葵の中の女も反応していることを知った。
「かぐ…らちゃあん…」
「は…ッ」
ちゅぷっ。
葵の激しい身体の震えは抗いのそれではなく、悦びからくるものだと、俺をかき抱く腕の力から見て取れる。
唇で乳首を挟みこみ、口の中にちょこんとはみ出しているそれを、硬く尖らせた舌で突付くと、葵は一層高い声を漏らした。
「恥ずかしいのに…、こんな気持ちいいよぅっ!」
俺の腹の上で葵の腰がもじもじと動いている。
恥ずかしげに動いてはいるが俺にはかなり扇情的な動きだ。
乳房を口にしたまま、葵の尻を両手でつかんだ。
胸とは違った柔らかみがある。
「ぃや…、神楽ちゃん…」
乳首を唇で引っ張る。
「ふあっ!」
「葵…、動きがハシタナイ」
「だ、だって…、勝手に動いちゃうんだもんっ」
葵が押しつけてくる胸を惜しげもなく吸った。
と、指にも力がこもる。
柔らけぇ…。
尻に指がめり込んでいる。
俺は仰向けに倒れる。葵の身体をしっかり押さえこんだまま。
葵の身体の重みが伝わる。
そして、自分の足と、葵の足とを絡めた。


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