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芳恵叔母―鮮やかな秘め肉
【近親相姦 官能小説】

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ドライブデート-1

 墓参りが終わり、駅まで送ってもらうつもりだった。
「免許、とったんでしょう?」
叔母は車のロックを開けず、車の前でそう言った。そうだ、と答えると、
「そ。じゃ、運転してみる?」
彼女の愛車である、運転していいの?と重ねて尋ねれば、いい、という。道順がわからない、というと叔母は、
「ナビしてあげる。それより、すぐに帰っちゃったりはしないよね?ドライブしようよ」
ニコッと笑い、そう誘ってくれた。
 芳恵叔母の怖い運転よりはまだ、自分が運転した方がいい。僕は運転の練習をするつもりで、叔母からキーを受け取った。
 助手席の叔母は、急に饒舌になった。先程の言葉少なでおとなしい雰囲気が一変した。大学生活はどうか?とか、勉強や講義は面白いか?とか、当たり障りのないことから始まって、どんな所に住んでいるのか?など、矢継ぎ早に聞いてくる。運転に慣れ始めたころもあり、僕はなんとか答えを絞り出し、叔母の質問攻めの相手をしていた。
 「あたし、運転にすごく緊張してたの。やっぱ、いいよね、オンナの子はさ、助手席だよね?」
怒涛の如く質問を浴びせれられ、僕の顏にも少し困惑が表れたのだろう、叔母は急にこんなことを言い出した。
 「ほら、若いオトコの子を乗せて運転、なんて久しぶりだもの、緊張しちゃったのよ」
ニコニコし、彼女はそっと僕の肩に手を置いた。Tシャツ越しの彼女の掌は、熱を持ち、熱かった。
 芳恵叔母はシングルマザーだった。まだ保育園年少の娘が居り、叔母の母親と二人で育てている。
 芳恵叔母は過去一度、奇しくも僕の通う地方大学の隣の市に位置する老舗旅館に嫁いだ過去がある。詳しくは聞いてはいないが、叔母はそこで、娘を身ごもり、離婚して帰って来た。以来、再婚することなく、シングルとして過ごしている。
 「彼氏、つくらないの?」
と尋ねると、
「ませたこと言うようになったわね、さすが大学生ねぇ。アナタはどうなのよ?彼女、いるの?」
と切り返してくる。
 「今夏休みだよ?彼女が居たら、実家に帰ってこないし、お盆だからってこうしてお墓参りには来なかったと思うよ」
僕は素直にそういうと、叔母は運転する僕の左腕に額を押し付けた。
「だったら、デートみたいじゃない?うふふ」
叔母がそう耳元で囁いて、僕はどきりとした。距離が近い上に、叔母の胸の柔らかい感触を腕に感じたためだった。
 今までは年上のお姉さんのようにふるまっていた彼女が、年下のオンナの子がするような仕草をし始め驚いた。例えば頬杖をついて外を眺めてみたり、キャラクターもののオブジェを見つけてはしゃいでみたり、まるで少女のようである。おとなしい年上の叔母、というイメージがほとんど払拭され、僕は運転で前を見ている限り、助手席にいるのは叔母というよりも初々しい彼女がいるような気がしてきた。
 「なんかさぁ、叔母さん、オンナの子みたいだよ?何かあったの?」
「それって、どういう意味?」
「い、いや、そのう・・・。いつもの叔母さんのイメージとは違うから」
僕はとうとう声に出して言ってしまった。少し前までご機嫌だった叔母と車内の雰囲気を壊しかねない問いかけだったと、言ったそばから後悔し出した。
 「あなたはまだまだオンナの子のこと、知らないようね?」
芳恵叔母のその一言が僕の心臓をストレートに抉った。当時、僕は童貞で、確かに叔母の言う通り、オンナの子のことはよくわからない。赤信号で停車したその合間に恐る恐る叔母を見れば、彼女はまるで僕を見透かすかのような、瞳で僕をじっと見ていた。
 「青になったよ?」
叔母が微笑を浮かべつつ、ポツリと言った。慌てて前を向き、アクセルを静かに踏み出す僕にしてみると、叔母のわずかばかりの微笑を浮かべてくれたことがせめてもの救いになっていた。思った以上には、車内の雰囲気は壊れていないようだった。


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