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芳恵叔母―鮮やかな秘め肉
【近親相姦 官能小説】

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墓参り-1

 大学は実家を離れ、長野県は松本で一人暮らしをしていた。住んでいたアパートが、学部は違うが同級生の寄り集まったところである。さほど時間を要さずに意気投合し、仲の良い仲間となったのは、14人。毎日、誰かしらと遊んでいたため、意外と忙しかった。
 だが、大学生活最初の夏休みになると、実家に帰る者がでてくる。毎日のように遊んでいた仲間がひとり、ふたりと欠けてゆき、とうとう僕を含めて3人になった。
 当初は実家に帰るつもりはなく、アルバイトでもして最初の夏休みを過ごそうと思っていたのだが、がらんとして活気のないアパートを見ると、寂しさも募る。アルバイトにしてみても、効率の良い仕事先は既に埋まり、すすんでやってみようと思うものは無くなっていた。
 そんな折、実家から電話があり、母親が帰って来い、という。電話口で、盆暮れには実家に帰ってくるものだ、とか、墓参りぐらいはしないと、だとか、病院に居る祖母に見舞いに行け、など捲し立てる。だが、帰ろうか?と迷い始めたのは、実家の東京に帰ればアルバイトがある、と思い付いたからだった。
 叔父が運送会社を経営していて、人手が足りない旨を母から聞いた。体が大きく、武道をしていた僕は、叔父の会社なら体を鍛えられるし、お金も貰えるうえ割がいい、と思い付く。実家に帰ることにした。
 アルバイトの目的は、中古車を購入する資金にしたかった。大学入学と同時に自動車学校に通い、夏休み前で免許取得の実地試験に合格していた僕は、最終試験を実家で受けることにした。よくよく考えてみれば、当時は住民票を実家から松本へ移していない僕は、免許を取るためにも実家に帰るしかなかった。アルバイトの合間で難なく合格し、運転資格を得ることができた。
 8月。お盆が近づくと、アルバイトも暇になる。持て余すほどになった時間をどう過ごすか?神保町で古本を漁ったり、映画館をはしごするのも飽きた。暇を持て余す僕を見とがめたのか、母親が、墓参りにでも行ってこい、という。ひとり暮らしを始めた報告を、先祖にもまだしていないだろう?と言われたから行くわけではなかったが、時間を持て余すよりはいいか、と思った。
 墓所は埼玉県の某所にある。家族で墓参りとなると、車で行くような、少し不便な寺院だ。折角免許も持ったことだし、レンタカーで行ってみるか、と思ったが、レンタル料が惜しい気がした。アルバイトで稼いだお金が目減りするのが嫌だったのだ。
 東京からその寺院に行くにはほかに、電車とバスで行く方法もある。だが何せ、埼玉の郊外にある寺院である、バスの便がすこぶる悪い。それでも、バス停で待っていればいつかは行って、帰ってこられる。時間はあるのだ、バスと電車で向かうことにした。
 墓参り当日になり、玄関口で靴を履いていると、母親が電話していた。
「行ってくるね」
靴を履き終え、玄関のノブに手を掛ける僕に、母親が身振りで、「待て」という。受話器に手を当て、塞ぐと、早口に、
「今、芳恵さんに電話してる。ちょっと待って」
という。なんだかわからないが、足を止め、立ち尽くしていると、間もなく母は受話器を置いた。
「芳恵さんがね、駅まで迎えに来てくれるって」
そう言って、電話番号を書いたメモを僕に渡した。


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