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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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   夜の狂宴の前に 香澄の性春 その1-1

夕食の時間、香澄は夫と全く話をしなかった。
自分に隠れて混浴に入り込み、あのカップルとフライングしたのが許せなかったのだ。
しかも、夫はそのことを香澄には告げなかったのだ。

「いや〜。サッパリした。なかなかいいお湯だったよ、男湯は。
 女湯の方はどうだった?」

真奈美は香澄の顔を見ただけで、何も言わなかった。
いや、実は、真奈美は初めての露天風呂に興奮し、長湯し過ぎて、
湯あたりで、すっかり元気をなくしていたのだ。

香澄自身、そんな夫に、
「真央ちゃんの喘ぎ声って、若い割に色っぽいわね。」とか、
「どうでした?真央ちゃんの愛液の味は。」
などと、嫌味っぽく聞くことさえばかばかしく感じていたのだ。

香澄は食事が来るまでの間、夫がつけたテレビを見るともなしに見ながら、
風呂場での出来事を思い出していた。



混浴から聞こえてきた、成熟した色っぽさを感じさる喘ぎ声。
それでいて、どこかしら真奈美を彷彿させる無邪気さのある言葉。
そしてそんな妹と何度となく交わりを重ねてきたはずの孝志。
おそらくは、真央が幼いころからあんな風に仕込んできたのだろう。

若いくせに、焦らすことで相手の興奮状態をより高めていくというテクニック。
それを知っているだけでなく、実践できるということからも、
そうしたセックスを繰り返し経験してきただろうことが想像できる。
そして、妹の真央も、まだ若いながらも、そんな兄の焦らしに対して、
より激しく興奮するところからも、
兄妹として長年、交わりを続けてきたことは確かだろう。

旅先でたまたま出会ったそんな兄妹との乱交プレイが夕飯の後に待っている。
しかも、場所は温泉の混浴場という、
香澄自身、まだ経験のないシチュエーションだ。
雅和が、またとないチャンスだと興奮するのもうなずけた。


香澄は、夫が男湯に戻り、兄妹同士のセックスが始まると、
真央の喘ぎ声と孝志の挑発する言葉に聞き耳を立てながら、
真奈美に背を向けたまま、娘には気づかれないよう、声を潜め、
一人、湯の中オナニーに没頭した。

お湯がはねる音や二人の声だけで体位や動きを想像するのは案外興奮するものだった。
普段、視覚に頼っている分、想像力を働かせることはあまりない。
目隠しをしてのセックスや、暗闇の中での行為が興奮するのは、
普段以上に想像力を掻き立てられるからなのだろう。 

しかも、風呂に入る前に飲んだビールのせいなのか、
それとも、長い年月を飛び越えて再会した史恵の思いがけない愛撫のせいなのか、 
香澄の乳首もクリトリスも、そして肌全体、身体全体が敏感になり、
湯の流れでさえ感じるほどになっていた。

湯船につかりながら香澄は、乳首や少しだけ持ち上げ気味にしたお尻を、
真奈美に気づかれないよう、浴槽の縁にある岩に擦り付けながら、
あまりのはしたなさに自分を恥じつつも、声を押し殺しながら何度も上り詰めた。


その後、長湯のせいでぐったりして元気の無くなった真奈美を、
抱えるようにして部屋に戻り、
帳場に電話をして、氷やら冷たい飲み物を頼むと、
それらを部屋まで持ってきたのは史恵だった。

史恵は香澄の顔を見ても、何も言わなかった。
冷たいお絞りで真奈美の額を拭くと、
わざわざ持ってきたのだろう、扇風機の風を真奈美に当てながら、
「こういう時はクーラーよりも、風に当たった方が気持ちいいのよ。」
と言って、笑顔で真奈美に話しかけた。

そんな姿を見ながら、香澄はついさっきの史恵のキスを思い出していた。
(ああ。懐かしいキスだった。
 わたしが普通じゃいられなくなったきっかけのキス。
 放課後の教室。わたしを見つめる史恵の大きな目。
 そうよ。あの目だわ。
 史恵が話しかけてきた時に、わたしを見つめていたあの目。
 何十年たっても忘れられないあの目が、
 一瞬、見つめられただけで、あの日のわたしを思い出させた……。)


「では、あと30分ほどで夕食をお持ちしますね。
 その頃には、娘さんも元気になっていると思いますから。」

史恵はそう挨拶をすると、一瞬だけ香澄を見つめ、部屋を出て行った。

(そうだわ。あの、目。)
(キスをされただけで……。ううん。あの目がいけないんだわ。
 そしてわたしの目を見ながらのあのソフトなタッチ。)

史恵は香澄の浴衣の胸元に手を差し入れた時、ほんの一瞬だけ香澄の乳首に触れた。
その一瞬のタッチだけで、
香澄は史恵との間にあった20年以上の時間を飛び越え、
史恵の動きに身体を任せてしまったのだ。

史恵の指先が乳首に触れた瞬間、
香澄の心はあの高校時代の、放課後の教室に飛んでいた。


薄暗い教室で、史恵は香澄のセーラー服のボタンを一つずつ外しながら、
キスをしてきた。
香澄も史恵のボタンを外しながらキスを返していく。
互いの手が交差するようにして相手の股間へと伸び、
パンティーの隙間から手をくぐらせていく。

いつもの動きだった。
付き合っていた彼と思うように会えないストレスを、
史恵は香澄で解消しようと香澄にしたキスがきっかけで、
香澄は女同士の愛も知ることとなった。

あの頃……。

香澄は史恵のお膳立てで、好意を持っていた男子と初体験をした。
そして、その場の流れで、もう一人の男子とも関係を持った。
男子とのキスさえ、初めて経験したその日、
香澄は2人の男のものを受け入れ、その流れの中で史恵とも抱き合った。
互いに男のものをバックから受け入れながら抱き合い、キスをした。

初めての4Pを思い出させるような史恵のキスと愛撫。
香澄もいつしかその刺激に快感を覚え、史恵の身体に自ら手を伸ばしていったのだった。


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