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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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レイプの加害者と被害者-2

紗理奈の叫び声を聞きつけて、田辺がやってきた。
「ずいぶん激しく責め立てていたみたいだが……。
 なんだ、気を失わせちまったのか。」
「香澄さん、出血が……。」
「どれ?どこだ?ああ。確かにな。」

田辺はそう言うと、香澄の脈をとり、瞼をめくり、
脛のあたりや太腿のあたりをしばらく触った後、紗理奈に言った。

「大丈夫。気を失ったのは、出血のせいじゃない。
 まあ、とんでもなく激しい絶頂を迎えて、とんでもなくいい気持ちのまま、
 意識が遠のいて……みたいな感じだろう。
 紗理奈は出血があったから慌てたんだろうけれど、それ自体は大したことはない。
 出血は膣壁全体が痛めつけられた結果だろう。
 本物より硬めの素材でできていることと、あまりにも激しい突きのせいで、
 傷つけたんだろうが、それでもそこそこの柔軟性はある。
 木の棒でつついたわけじゃないから大丈夫だ。」
「そ、そう。良かった。」 

ホッとして下を向く紗理奈に、田辺が低い声で言った。
「だがな、紗理奈。お前が急所と思って突き続けたところは急所じゃない。」
「えっ?でも、香澄さんの反応が明らかに変わって……。」
「だから、それは急所じゃなく、おそらく子宮口を突いたからだ。」
「子宮口?」
「紗理奈も経験、あるだろ?
 騎乗位とか、屈曲位で、男にペニスを奥の方まで入れられた時、
 ペニスが中のコリッとした感じの奴にぶつかったりつつかれたりしたこと。」
「コリッとした感覚?ええ。確かに。
 思わず押し付けて、擦りたくなるような感覚よ。」
「あれが、子宮口。子宮の入口だ。」
「子宮の入り口……。」
「ああ。本物のペニスなら、つまり男なら、
 先端の感覚で、あ、入り口だなと分かるもんだ。
 でも、お前はいつも突かれる側だからな。
 突っつく側の感覚は経験がないだろう。 
 おまけに神経の通っていない模造ペニス。
 急所との見分けがつくわけもない。」
「でも、それ以外に、それらしい場所もなかったし……。」
「そう簡単に見つけられるものじゃないさ。その女のことを知り尽くした男だって、
 毎回見つけられるものじゃない。」
「そんなに小さいの?」
「小さいというよりも、位置はもちろんだが、
 押し込む角度や強さの違いで、女が全く感じないこともある。
 男にとっても、感覚的なものなんだ。」
「で、でも、香澄さんは、美奈子の急所を……。」
「ああ。確かにな。そこは、香澄の凄いところかもしれねえな。」
「……。」
「おそらくは、ペニスで見つけたというよりも、
 美奈子の微妙な反応を逃さなかったってことだろう。」
「……。」
「あまり気にするな。そもそもお前と香澄じゃあ年齢が違う。
 経験値の違い、それと、やはり生まれ持ってのものもあるだろうな。」
「……。」

紗理奈は田辺の言葉が耳に入ってこないほどに消沈していた。
田辺はそんな紗理奈を気遣い、励ましも込めてわざと元気な声を出した。
「とにかく大丈夫だ。
 出血が多く見えるのも、香澄自身の愛液とお前が塗った大量のローションのせいだ。
 実際の血の量は大したことはない。
 ほら、さっきよりも、赤味も薄くなってきた。
 あのローションはまだあるのか?」
「ええ、まだかなり残っているわ。」
「だったら、さっきのペニスの先端にローションを塗って、
 そっと、刺激しないようにそっとだぞ。奥の方は入れるんだ。
 これは治療のためなんだからな。
 あのローションには媚薬効果だけじゃなくて……。」
「そうだったわ。収縮を促したり、傷や腫れを癒す効果もあるんだったわ。」
「ああ。それで大丈夫。目を覚ますころには……。
 まあ、痛みは多少残るだろうが、傷の方もかなり癒えるはずだ。
 特に心配なことにはならないだろう。」

田辺に言われた通り、紗理奈は香澄に刺激を与えないよう、
ペニスバンドのペニスの先にローションを塗り、
そっと香澄のオマ〇コの奥の方へ入れた。

ゆっくりと挿入していくと、
ペ二スのほとんど根元までが入ったところで何かにぶつかった。
おそらくはそのあたりが子宮口なのだろう。
夢中になっていたとはいえ、こんなに奥深くを突きまくっていたのだと思うと、
紗理奈は改めてぞっとした。
(もうこれ以上は入らないっていう場所をわたしは無理矢理つき続けていたんだわ。
 そして、その入り口を無理矢理にこじ開けてしまった……。)

紗理奈はローションを子宮の入り口に塗るのをイメージしながら、
慎重にペニスの部分をゆっくりと回した。
同じ動作を3回ほど済ませ、紗理奈は香澄の股間を見た。
(大丈夫だ。透き通って来たわ。ペニスの先端にも、血はついていない。
 出血は止まったんだわ。)

ホッとはしたものの、紗理奈の気分は最低だった。
ハイテンションで男になりきった結果、真奈美の大切な母親を傷つけてしまったのだ。
田辺は大丈夫というけれど、本当に大丈夫だろうか。
このまま香澄はどうかなってしまうのではないだろうか。
自責の念が紗理奈を苦しめる。
(ダメ、こんな気分じゃ、とてもじゃないけれど、この先続けていけない。)

紗理奈はふらっと立ち上がり、礼二とともに麗子と戯れていた田辺に言った。
「あの薬、まだあるのかしら。ちょっと気持ちが沈んじゃった。
 もう少しなら、飲んでも平気でしょ?」

田辺は棚の上を黙って指さした。

(もう少しなら、飲んでも、大丈夫。
 美奈子みたいなことには、ならない、はずだわ。)

紗理奈は棚の上の瓶から錠剤を取り出し、手の上に乗せた。
(さっき飲まされたのは5錠。あれから2時間、ううん、3時間はたっている。
 効き目もだいぶ切れてきているし……じゃあ、あと3錠……。)
紗理奈は白い錠剤を一気に飲み干した。


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