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初めて会った場所で
【青春 恋愛小説】

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初めて会った場所で-6

「ここでいいんだよね?初めて会った場所って・・・」
初めて会った場所、それは駅前の広場にある大きな時計台。そこにあたしとりんちゃんが座って話してたら隼たちが声かけてきたんだっけ・・・。
「でも、うちらもアホだったよね!あそこナンパスポットだってのに気づかなくてさぁ!」
「そうだけぇ?確かにわからなかったかも〜!それで隼たちに指摘されたんだよね!」
懐かしいね・・・たった5ヶ月前のことなのに・・・。
あの時は町中に桜があふれてて町中がピンクで・・・。
今は夏の名残で暑くて、町中に緑が溢れてて・・・いつの間にか季節は変わってたんだよね。
「隼・・・来るかな・・・?」
5ヶ月前のこと、隼は忘れてるかもしれない・・・。覚えてないかもしれない・・・。
でも・・・、でも、来るって信じたい。
「来るよ!隼だもん。隼は絶対来る。初めて会ったときから隼ゆうちゃんしか見てないもん!」
あたしだけしか・・・?
そうだよね・・・。来るよね・・・?
「ねぇねぇ!そこのかーのじょ!!」
振り返るとそこには・・・

早く、早く行かなきゃ・・・。早くしないとあそこはナンパスポットなんだよぉ・・・・!!
「ちょ・・・・!はや・・・って!早いって!」
「何言ってんだよ!あそこはナンパスポットだろうが!ゆうが他の男に付いて行っちゃったらどうすんだよ!」
そうだよ・・・あいつあそこナンパスポットだって知らなくてただずんでたような人だぞ?
もし、ゆうがあそこにいたら他の男放っておかねーよ!
「だからって・・・おれ・・・隼みたい・・・に・・・な・・・?よし・・・だ・・・!」
「秋坂は運動不足なだけ(*´Å`)ノ若いからって油断するなぁ!」
俺は部活はしてないが、クラブチームでバスケットをときどきしてる。吉田は決まった部活はしてないが、元からどんな競技も器用にこなすから陸上部とかバスケ部とかいろいろ掛け持ちしてるようだ。バスケ部には俺も時々顔出している。秋坂はもともと面倒なことは避けるタイプで専ら帰宅部だ。体育祭も球技大会も出ないつもりらしい。
「もう、置いてくぞ!」
秋坂に構ってられねえ。まぢでゆうの方が心配だし。
もうすぐで時計台に着く。ラストスパートをかける。
ゆう、お願いだ。居てくれ!
「ちょっと!離してよっ!あたし連れが来るんだってば!」
「そうよ!あんたらみたいなのに付いていかないの!」
今のはゆうと荒城!?ゆう!大丈夫か!?
「いいじゃん?!どうせ来てないんだしさ!ちょっとだけでも遊びにいこうよぉ!」
下衆どもめ・・・・。

振り返るとそこには顔もわからないぐらいに焼けたギャル男風のブス2人が立っていた。
こんな言い方したらあれだけど、まるでこの世の生物じゃない。
「君たちかわいいねぇ!俺らと遊びにいかねぇ??楽しいよ!」
りんの方見たら、目が点になってた。全身全霊で拒否しているのがわかる。
「ごめんね?あたしたち今から彼氏来るから、待ってるんだっ!他あたって!」
「でも、来ないし、こんなとこで待ってるってことはちょっとは期待してるんじゃないのぉ?きっと彼氏たちよりもよくするからさぁ!」
そういうと地球外生命体はあたしたちの腕をつかみどこかに連れて行こうとした。
全身に悪寒が走り、鳥肌が立つ。
「ちょっと!離してよっ!あたし連れが来るんだってば!」
「そうよ!あんたらみたいなのに付いていかないの!」
まぢで気持ち悪い。凄い悪寒・・・。隼のときはこんなのなかったのに・・・。
「いいじゃん?!どうせ来てないんだしさ!ちょっとだけでも遊びにいこうよぉ!」
まぢでこいつらわかってない・・・。でも、もうだめだ・・・。勝てない・・・。
どうしよう・・・隼・・・・!助けて・・・!
「ゆう!ごめん!待った!?」
声がしたほうに顔を向けるとそこに隼が居た・・・。
来てくれたんだ・・・。
「ごめん?何?この地球外生命体たち・・・まさか・・・友達?」
同じこと考えてたんだ・・・。そう思うと心がほんわかと暖かくなった。


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