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告白
【SM 官能小説】

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告白-2

まさか、その女が季節外れのこんな時期にあたしが営んでいる古い温泉宿に突然、訪れるとは思いもしませんでした。なぜ、小説を書く女だとわかったのかって。宿帳にはっきりと《 谷 舞子 》って書いたのですよ。まあ、こんな片田舎の温泉宿で、小説の書く時の自分のペンネームを知っている者なんて誰もいないと彼女は思ったのでございましょう。女は休暇中らしく、何日かここに滞在する予定で、ここのところ昼間は森や谷にふらふらと散歩に出かけ、夕方から夜にかけてパソコンに向かって小説を書いているようです。
実は、あたしはこの女が二十年ほど前に会った女だってことに気がつきましてね、ええ、あたしが刑務所を出所した頃でございました。あたしはその頃、東京のあるSMクラブが入った建物の清掃人をやっていましてね、当時のSMクラブは、まだ自前の立派なプレイルームをもっているところが残ってございまして、あたしはせっせと床に垂れた蝋燭の跡とか、浣腸後の脱糞の片付けとか、小便や精液を巻き散らかした部屋の掃除をやっておりました。その頃、彼女は、そこで《 燿華 》という名前で女王様をやっていましたが、あの頃はこの女もまだ若くて、人気の女王様でしてね。清掃人のあたしなんか鼻であしらわれるほど、昔から鼻高々の気どった女でしたよ。そんな女が今ではSM官能小説家気取りで、くだらないエロ小説を書いて鼻にかけている、まったく嫌な女でございますよ。

それにしてもあの頃の彼女は髪も長く、痩せてそれなりのスタイルでしたが、今のこの女は髪も肩まで短く切り、ふくよかな顔をしており、豊満な乳房のふくらみや、それに肉づきのいい腰まわりも熟れ切った感じで、脂肪をまぶしたような柔らかい腹がねっとりと波立ち、むっちりとした真っ白な太腿の内側なんて涎がでるくらい年増の女の狂おしい色気がございます。いかにも男好きのする顔はあの頃と変わらず、厭らしいフェロモンを振りまき、年増のくせに清純派ぶって、そのくせあいかわらず棘(とげ)のある顔をしております。あたしは思うのでございますが、エロい女ほど清純派ぶっています。それはそれで虐めたくなる欲望をいだかせるのでございますが。
何よりもあたしは、この女が書いた投稿小説が、反吐が出るほど、うさん臭いと思っております。男のチンチンをハイヒールで踏みにじり、男の尻に鞭を振り降ろし、男の唇に小便を注いだ変態女が、清純ぶってひとりよがりに男の欲望をもっともらしく書き散らしている、うさんくさい女としか思えないのでございます。そう思うとあたしはますます目の前の丸裸のこの女を恥辱に晒し、嬲り、虐げたい欲望に駆られるのでございます。女王様ぶった高慢な女ほど痛めつけ、化けの皮を剥がしてみたいと、あなたはそう思いませんか。もしも、あたしが彼女の思いどおりに彼女の足先にひれ伏し、接吻し、従順な愛撫をしたとしても、彼女がハイヒールの踵でわたくしのチンチンを踏みつけたとしても、あたしは彼女に屈辱を感じながらも彼女を嫌悪して、射精したかもしれません。この女を嫌悪すればするほど、あたしは惨めに、忌々しい屈辱を性的に感じるのでございます。逆に屈辱があるからこそ、あたしはこの女を嫌悪し、同時に欲しくなり、辱めて、無性に痛めつけたくなるものでございます。



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