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告白
【SM 官能小説】

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告白-9

あたしは、目の前の《 谷 舞子 》という女の化けの皮を一枚一枚、剥いでやろうと思っております。女が首に付けた銀色の清らかな十字架のペンダントが汚され、裏切られていく様が、彼女には不思議なほどよく似合うような気がするのでございます。彼女の高慢な虚栄心と薄汚い自尊心は恥辱に晒され、虐げられ、自分の嘘について赤裸々な告解を強いられることが必要なのでございます。あなたもそうお思いではありませんか。きっと、この女がこれまで書いた、どんなくだらない小説よりも面白い肉声になると思いますよ。そのための準備は整っております。陰毛を剃りあげる剃刀、蕩けるような乳房にめり込ませる縄、肌に吸い込ませる熱蝋、汚辱に苦しみ悶えあがくための浣腸器、それに奇怪な形をしたディルド、仕上げは女の熟れた胸や尻を彼女が根を上げるまで鞭打って楽しませていただくつもりです。かつて男の背中に鞭を振りあげた女を鞭で痛めつけることを想っただけであたしは密かに興奮しているのでございます。彼女の体の中に潜むほんとうの肉声で啼かせ、まるで自白を強いられ拷問される囚人のように痛めつける……。そして、彼女は《どんな自分の心も感情も信じられない不感の性》に苦しみ、《きわめて人間的な背徳》に溺れていくのでございます、あたしと同じようにね。それこそ、この女がまっとうな小説を書くために必要な告白だということでございましょうか。

そろそろ女が目を覚ます頃でございます。あなたへの長い手紙になりましたが、いずれあたしがこの女をどういうふうに嬲(なぶ)りあげたか、ご報告したいと思っております。いや、もしかしたら《 谷 舞子 》というこの女の赤裸々な告白は、いずれ小説となって投稿されるかもしれません。あたしの女になった証(あかし)として。そして、彼女の恋人である、あなたに永遠の別れを告げるために………。


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