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ブービートラップ
【ショタ 官能小説】

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Assault (襲撃)-1

11月下旬のThanksgiving Day(感謝祭)の到来ともにアメリカは、ホリデーシーズン に突入し、モールなどの商業施設は買い物客で大賑わいとなる。そんな週末のある土曜に、俺は、免許取り立てのラナの運転する車で、ソーニャ、デービットともにFashion Valleyに出かけた。ここは、ブランド品のB級品を扱うアウトレットモールで、比較的手頃な値段でネームブランドのアイテムを買うことができた。俺たちは服や本や家族や友人のためのクリスマスギフトを見つける予定だった。ユダヤ教徒のデービットは、クリスマスは祝わなかったが、同じ時期に「ハヌカー」というユダヤ教の大きな祭日があり、そこでプレゼントを交換するので丁度よいと、一緒に同行してくれた。

俺たちはショッピングの後、フードコートで食事をしながら週末の午後を楽しく過ごしていた。その時、突然背後に殺気を感じ、ハッと振り返るとラウールとホゼの2人組が、不敵な笑みを浮かべて、俺を睨みつけていた。ラウールは、件の駐車場でのトラブルの後、ラナとソーニャに対するハラスメントにより、武術部から除名されていた。

“Yo, mother-fucking son of a bitch. Come with us for a sec.(おい、クソッタレ、ちょっと面貸しな。)”

ラナとソーニャは泣きだした。そこで、俺はデービットに2人を安全な場所に避難させて欲しいと頼んだ。デービットは自分も残ると言い張ったが、女の子を2人だけにするのは危険だからと言い残して、俺はチンピラ供について行った。やがて、建物屋上の駐車場までやって来ると、”You screwed my whole life. This is the payback time!(よくも俺の人生を無茶苦茶にしてくれたな。お返しだ。)”と言って、2人がかりで殴りかかってきた。ラウールの攻撃をかわして、ホゼに向き合ったところで、誰かに後頭部を殴りつけられた。どうやら、俺は他のSagrada Cruzのメンバー達に取り囲まれているようだった。俺は、殴る蹴るのタコ殴りにされるのを覚悟した。

その瞬間、バタバタっとコンクリートを叩く足音が聞こえた。それを受けて、ヒスパニックのチンピラ供が、色めきだって後退した。よく見ると、11年生の劉優作ほか、十数人のアジア系のティーンたちだった。”Fuck off, you filthy mongrels! How dare you trespass on my turf? I’m not gonna let you get away with it. (下がれ、この不潔な雑種め。俺の縄張りを侵すとはいい度胸じゃねぇか。絶対に許さんからな。)”

多勢に無勢と見て、ヒスパニックのクズ供は退散した。

“It was a close call, man. Can you stand? (危ないところだったな。立てるか?)”と、優作は言って俺に手を貸してくれた。俺は、その時、初めて優作がアジア系ギャンググループBamboo Groveのリーダーであることを知った。

優作は、俺をモールのサービスカウンターに連れて行ってくれた。そこで、俺が応急手当てを受けたあと、「今日は、俺が車で送ってやる。」と言うと、仲間に車の手配をさせた。「お前の様子をずっと観察していた。雑種供の挑発を受けて、一歩も後に引かない態度、気に入ったぜ。腹減ってないか?飯食わせてやる。」と日本語で言った。フードコートに食べかけのブリトーを残してきたため、実のところかなり空腹だった。

俺が、「デービットと女の子2人がぼくのことを心配しているかも知れない。」と言うと。

「俺の仲間がもう既に彼らに知らせたから、安心しろ。」と優作は答えた。


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