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女教師ケイの放課後
【教師 官能小説】

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女教師ケイの放課後-4

言い忘れていたが、彼女の名は穂高 啓子。

生徒たちは啓子せんせいとかおケイさんとか皆好き勝手に呼んでいる。本人もフレンドリーな性格で別段それを気にする様子もない。


専攻は体育。見かけによらず空手の猛者である。

昨年までは空手部の顧問を務めていた。現在は部員が卒業し休止状態である部の再興に活動しているとのこと。
なんでもインカレ出場経験があり、実際組み手をやらせると男でもかなわないらしい。我が校が誇る数少ない名物教師でもあった。


実は今回こんなことになったのも彼女に原因があるわけで……。
話は数時間前に遡る。




ケイ(僕たち三人はこう呼ぶ)の受け持ちの体育の授業に珍しく板倉と五月が顔を出していた。そこでひと悶着起きたのである。
ふたりは単位がいよいよ危ないというわけで嫌々出席していた。当然やる気などあるはずもなく他の生徒にちょっかいを出して授業妨害までしでかす始末だ。


他の教師には腫れ物に触るような扱いを受ける彼らだが、ケイは容赦などしない。ふたりの受講態度を厳しく叱った。
最初はたかが生意気な女のたわごとと薄ら笑いを浮かべていた彼らだったが、ケイの放った一言でそれは一変する。


「せっかくだけど、こんな態度では単位なんてあげられないわ。来年出直して来なさい」
「なんだと」




誰にものを言っているのか、わかっているのか。二人はそう言いたげに、声にドスを効かせた。
不安そうに他の生徒たちが遠巻きに見守っている。

ケイは二人を等分に一瞥すると、面倒そうにため息をついた。


「いいわ、護身術の授業にします。先生を負かすことができたら単位をあげる」


女教師のあからさまな挑発に彼らはいとも簡単に乗せられてしまった。
無論それは穏やかな話し合いのはずもなく、腕力に訴えるものであった。


「こ、このアマッ……」




五月がケイを押さえつけようとつかみかかった。

ケイは身体を開いて五月の突進をやり過ごすと、素早く足をとばした。強烈な足払いによろめいた五月は無様に転んだ。


「元気だけはあるみたいね。その調子でどんどん来なさい」
「せ、せせ先公、ひん剥いてやる」




起き上がりざま、五月は巨体を揺らして突進をかけてきた。ケイは軽いフットワークで、その攻撃を空転させる。


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