女教師ケイの放課後-17
「おい、早く来いよ。中身までバッチリ見えるぜ」
有頂天な返答に五月がいそいそと駆け寄った。
板倉が頭部を固定したまま、動かなくなった。乳もみをやめた五月も覗き込んでいる。
いよいよ女淫に悪さを仕掛けるつもりなのだろう。
僕は懸命に首を伸ばした。板倉の頭が邪魔で見えない。
やがてキスにしては派手な音が鳴りはじめた。愛撫と言うには、それは激しい責めだった。
僕は少しでも良いポジションを得ようと身をよじった。
その拍子に見てしまった。
ケイの足の指がそわそわと動いていた。そのうち長短五本の指がぎゅっと握り締めるように固まった。
板倉たちの責めは効いていた。それに反応しているのはあきらかだった。
板倉の姿勢は依然そのままだ。
執拗なまでのクンニリングス。おそらく皮を一枚一枚剥ぐように裏も表もしゃぶり尽くされているにちがいない。
これだけ入念に前戯を加えれば、どんな女でも嫌でも根をあげるのではないだろうか。
ケイは起きているんじゃないのか。実はその疑念はずいぶん前から僕の頭にあった。
板倉たちの行為は段々あけすけになってきていて、最初のような遠慮はもうどこにもない。
これだけ好き放題にされれば、いくら酔っていても普通気づくものではないだろうか。
僕の推測が正しいとすれば、やつらはとっくにそのことに気づいているはずだ。なにしろ直接触れ合っているのだから。
板倉が舌なめずりしながらケイの股間から離れた。彼女の足から緊張が解けた。
「あ〜あ、おつゆが垂れてきてやがる。ビチョビチョだ」
板倉の声には揶揄の響きがあった。やはり板倉も気づいている。
今度は二人がかりで、キスの雨を降らせはじめた。板倉がへそから上に、五月が首から下に。
五月は普段は大雑把なくせに思いがけないところで異様な執着をみせる。ケイの顎のライン、首筋そして鎖骨を徹底して責めあげた。
板倉は外堀から埋めるタイプだ。腹にはじまって横腹から脇部分と丹念に舌と唇を這わしていく。
両者が中間点である母性の象徴である山の頂にたどり着いたとき、ついにケイの唇から吐息が漏れた。
二人は声をたてずに笑った。
「な、なんかピクピクしてる……」
「眠りこけてるに決まってるだろう。正気でこんなに濡らすわけないじゃん」
肌は乳輪に負けず劣らず、桜色に染まっている。呼吸も次第に荒くなってきていた。
一度はおさまった足指が開いたり、閉じたりを繰り返している。