女教師ケイの放課後-15
二人は何事かをしゃべりながら、ゆっくりと腰をおろす。声を押さえているので、話の中身が聞えない。
わからないがおおよその見当はつく。
寝込みを襲うつもりなのだ。
板倉たちはしばらく、じっとしていた。
その様子は時間を計っているようでもあり、なにかを待っているようでもあった。
ようやく影が動き出した。布団の端がめくれ上がっていく。その慎重な手つきから、彼らの先ほどの行動の理由がわかった。
ケイが完全に熟睡しているか、確認していたのだろう。
それにしても彼女に何度も痛い目に合わされているのに懲りないやつらだ。
僕はやつらの小心さを笑いながらも、事態の経緯を見守ることにした。
板倉の手がとまった。それ以上布団が上がらないようだ。
どうやら、ケイは掛け布団を身体に巻きつけて寝ているらしい。
無理に布団を剥がそうとすれば、ケイが目覚めてしまう。それで躊躇しているのだ。
不意にくぐもった声が聞えた。ケイだ。
板倉と五月は驚いて跳び上がった。それでも、なんとか懐中電灯の明かりだけはおとした。
僕も入れた三人が息を呑むなか、ケイがゆっくりと寝返りをうった。
においたつ大人の香りがここまで届きそうだった。暗闇にあっても、ケイの艶のある髪だけははっきりと目に映った。
しばらくすると静かに寝息をたてはじめた。
板倉たちの策戦は功を奏したようだ。宴会の席でもかなり酒を勧めていた。
闇の中で板倉と五月が顔を見合わせるのがわかった。
再度上布団に手をかけると、今度はあっさりと持ち上がった。先ほどの寝返りでケイが払いのけたらしい。
布団がどけられると、浴衣を着た女体が仰向けに寝ているのがわかった。
足の裏がこちらを向いている。とても格闘技をやっているようにはみえない、小さく可愛い足だ。
それに目を奪われていると、板倉と五月が腰の辺りでなにかやっている。続けてシュッシュッと音がした。
腰帯を抜き取ったらしい。そして浴衣の合わせ目がはだけていく。
布地の隙間から、ケイの白い肌がのぞいた。再びライトを点けると、縦長のへその部分が浮かび上がる。
さらにその向こうには柔らかそうな二つの膨らみが露わになっている。下着らしきものはみえない。
角度のせいか乳頭までは確認できないが、間違いなくノーブラのようだ。
彼女が他に身につけているものといえば、腰に張り付いている黒布だけだった。
「おいおい、ノーブラに黒のパンティだぜ。誘ってんのかよ、この先公」
軽口をたたきがら、板倉が屈みこむ。五月もそれに倣った。
彼らはケイの乳房を片方ずつ掴むと、やわやわと揉みはじめた。