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悪魔とロリコン三十男
【コメディ 恋愛小説】

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悪魔とロリコン三十男-3

「風呂、入る?」
朝食の用意をしながら俺は聞いた。少女は
「体じゅう痛いからいい。お仕置きされたみたいだ。股が腫れてて普通に座れないじゃないか。」
「お前、誰なの? 名前は?」
「名前はソラだ。正直言って、お前を誘惑する悪魔だよ。でもこの担当、もう外れたい。」
「悪魔? 神様とかも居るの?」
「あたしは悪魔だって言ってるだろ。だったら神だっているよ。」
「神様に話がしたい。」
「それより、あたしの上司になんか言え。こんな子供の格好でいきなり実体派遣されたし、実体化して誘惑したらお前に殺されそうだし」
「上司にはありがとうと言いたい。ずっと居てくれていいぞ。」
「馬鹿。あたしに良いことがなんにもない。お前が本来あたしの奴隷なんだ。でもこれじゃ、あたしがお前の性奴隷みたいじゃないか。」
俺はパンとコーヒーを卓袱台に出した。ソラはすぐ食べ出した。
そこへ、昨日のゴキブリが現れた。
「お!」
俺は早速、自分のパンを分けてやった。ゴキブリは寄ってきて齧り始めた。
それを見たソラが
「それか! 上司の手先だ、その虫は。人間なら普通、殺すだろ。早く殺せ。そうしたら、きっとあたしも戻れる。」
「馬鹿言うな。俺の唯一の理解者だ。」
「馬鹿はお前だ。何が理解者だ。お蔭であたしはお前のプレゼントにされたんだ。」
「上司ありがとう。ゴキブリありがとう。」
「・・・パンおかわり。」
朝食を終えたソラは全裸で横になり
「この体じゃ何にもできないな。どうしよう。」
「居てくれればいいって。誘惑されてやるよ。でも俺を元気にしてくれ。」
「一部分、あんなに元気じゃないか。これ以上、誘惑されなくていい。」
季節は春。桜もじきに咲く。春眠暁を覚えず、処処に啼鳥を聞く。長閑ではあっても、俺の心は晴れない。
「明日は仕事か。」
「馬鹿、明日は土曜日だ。これで三連休だろ。喜べ。」
連休。少しだけ、元気になった。ソラは
「食ったらウンコしたくなったな。」
「するとこ、見せてよ。」
「ウンコ食わせるぞ。」
「いいよ。」
「・・・悪魔、辞めたくなってきた。」
「俺も仕事辞めたい。」
「それとは関係ないだろ。じゃあ来い。後悔させてやる。」
取り敢えず、じっくりと観察させてもらった。ウンコは食べなかったが、した後の肛門を舐めてやると言ったら、
「よせ、恥ずかしい! 恥ずかしいって、どういうことか分かった! やっぱり風呂に入ってくる。お前は来るな!」
流しもしないで風呂場へ駆け込んだ。


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