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「親友の妻」
【熟女/人妻 官能小説】

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㉑脅迫-1

「5000万円も儲けたのだから仲間の僕に2000万円の分け前を下さい。」
のメールに健太郎の口座番号を添付した。
恵美さんがどれくらいの要求まで呑むのかを探るつもりだ。
拒否されても構わないと思っていたが翌日には2000万円が入金されていた。
それで本当に「何でもするわ。」の言葉に偽りのないことが分かった。
次の要求を突き付けた。「来週の連休に母をディズニーランドへ連れて行きたい。
妻と子供を含めた3人分の入場券とホテルを予約して欲しい。
秘書室にはそれくらいのコネはあるだろう。僕は大切な用事があって行けないんだ。」
連休の3日前にチケット及びホテルの予約も完了したとのメールが届いた。
重役専用の応接室で受け取りたいと申し出たが「その部屋は常務が使うことになっています。」
嘘だとはわかっていたが「それじゃ秘書室まで取りに行くよ。」と引き下がった。
案の定、秘書室には山本秘書課長も同室していたが構わず抱きしめ唇をむさぼった。
「何をするの。無礼は許しませんよ。」の怒りの言葉を発したが山本課長がいたたまれず退室した後は
「お願い許して。」と哀願する言葉に変わる。
「あの応接室が今日は空いていることは調査済みだ。今後小細工はするな。」
「私もあなたも家庭を持っているわ。脅迫されたけれどこれは不倫よ。会社で行うべき事じゃないわ。」
「脅迫はないだろう。君が何でもするって言ったんだろう。いい女にそう言われれば男はその気になるよ。
分かったよ。会社ではもうしないよ。顧問契約を頂いている会社の重役として扱うよ。」
「そうして頂かないといずれは夫の耳に入ってしまいます。そうなれば二人とも破滅です。
あなたも私から2000万円を受け取っているんですからね。」
「今度の連休、家には僕一人なんだ。僕は炊事も洗濯もしたことがないんだよ。
どうだろう、この日僕の1日奥さんとして来てくれないか。見せたいものもあるし。」
「駄目だわ。連休は家族で温泉へ行く予定なの。」
「そうか、でも僕の要求を優先して欲しいんだ。」
夫にどんな言い訳をしたのは分からないが連休初日の夕方食材を下げて彼女は来た。
会社でのスーツ姿とは違いシンプルな花柄のワンピースだ。
いかにも家庭の主婦のいでたちで今から起こる事とのギャップに少し興奮した。
髪も会社ではCAがよくやるキリッとした夜会巻きだが今日は肩までのレイヤーボブだ。
いつもの黒髪が少し栗色に変わっているから美容室へ行ったのは明らかだ。
恵美さんも今日は俺に抱かれるのは覚悟してきたはずだ。
美容室へ行ってきたという事は美しい女として抱かれたいという願望の裏返しではなかろうか。
髪型を変えたのも汗にまみれた髪を振り乱しての激しい動きを楽しむために違いない。
勝手な妄想に下半身を熱くしながらもテレビに見入る振りをして料理を待つ。
「出来たわよ。」大皿に数点のオードブルが盛り付けられ酒宴が始まる。
プレミア焼酎の栓を抜いた。俺はお湯割り恵美さんはソーダー割を口に運ぶ。
「恵美さん、自宅のカウンターの裏で僕に覆い被さられた時少し感じていたんじゃないですか。」
「馬鹿ね。すぐそばに夫がいて声も出せない状態で感じるわけないでしょ。」
「でもあの時の君の甘いうめき声や上気した肌、それに熱い息遣いは今でも覚えているよ。」
「それはあなたの自分勝手な思い込みだわ。」
「でも田所さんが部屋を出る瞬間に僕の指先はぬめりを感じていた。」
恵美さんは黙った。そして酎ハイを流し込みお代わりをねだった。
否定せずに流したことが発情していたあかしだ。
恵美さんの隣に移動した。彼女は少し逃げるように二人の間に距離を置いた。
恵美さんの顔がほんのり染まり目が潤み始めているのを見て切り出した。


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