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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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二条栞理さん-1

 少子化のせいで我がなぎなた部の顧問は演劇と電子演算部とかいう顧問をかけもちしている有様よ、指導者なんていなくって、10年以上の経験のある栞理が練習メニューを組んでるくらいひっ迫してた、だからあたしも体育館をローテーションで使わせていただく学校との交渉や(武道場は基本剣道部のもので、普段の稽古には使わせてもらえない)、週末の他校との合同稽古の事務なども手伝わせてもらった、栞理に頼りにされていると思うと張り切れた、部の面子として居場所が歩きになれた、ここにいてもいいだって、あたしが認められたような気がする、こんなことって久しぶり。
 忙しい中でも栞理ちゃん優しくて、同級のあたしに必死に教えてくれてた、こんな運動音痴ににさ、ママが呆れるくらい水泳とか下手くそな順子なのに、だから水泳をやめさせられたんだと思う、でもこの娘はそんな子じゃない、もっと完璧にならないと、期待にそぐわないと、また駄目な子として捨てられるんじゃないのかと、遮二無二に、必死に、無我夢中で稽古についていこうって、せっかく出来た居場所を守る為に、こんな可愛い子に捨てられなくなんて無いから、クソ駄目な順子を甘えさせない為に、完璧に、完璧に。
「武道は生活が基本だから、スポーツとは違うから大丈夫、いっしょにがんばっていきましょう」彼女いわく生活が稽古になるって、なぎなたって左右持ち変えができないといけないから、生粋の右利きのあたしでも右手前右足前の半身を切る中段にふつーに構えられないとって、ボクサーや空手みたく左手前左足後ろのスタイルも取れなきゃいけないしでいそがしい武道なんだって。右手でできていたことを左手でもできることを生活の中で少しづつ実践していく、最たるものは今のところお箸を左手で使えるようにすること。御馬鹿なことかもしれないけど、ドコまでできればそれがなぎなたに貢献するかはやってみるまではわからないから、人によってはそこまでやる必要はないって言われるかもしれませんが、確率論的なことはどの程度のことができればいいのかの身となり血となるのかは頭でっかちでは身につかない、絶対に! 例えば包丁を左手で使おうと思ったこともあって、お料理を作ろうとしたけど、あまりの難易度に挫折したのは内緒ね、でもそれと同じようなことをなぎなたは求めてくる、方法論としては左手包丁は間違ってないけど、もう少し回り道したほうがあたしにはいいみたい、そういうことまで説明し、アドバイスしてくれるのが栞理ちゃんだったから、同輩だとは言え彼女は崇拝すべき、大事な人なの、彼女に逆らうなんて考えられないわ、彼女の期待みたいなのひしひしと感じていたし、彼女は薙刀の先生だ、尊敬だってしてる、凄く上手で理論的、的を得ています、完璧よ、彼女見たくならないとって。


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