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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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江戸蔵高校なぎなた部-6

 なぎなた部での活動は楽しくて楽しくて、ママに一生懸命報告する、どうせ高校の勉強なんかどうでもいいし、どっちかといえばママの要求してくる語学の方がめんどくさかった、今じゃセルビア語と中国語の二つが基本方針って感じ。
 それより大変なのって、日常生活で乳首にピアス入れてるのバレないようにすることかな、特に体育のときの着替えとかは、いくら不自然に見えてもその日だけ体操着を中に着て登校したりだとか、部活のときは誰よりも早くきて着替えを済まして、先輩たちの仕事を先取りするみたいな感じで、女同士着替えを避ける、逃げる、こなす。
 だってそんなの見られたくない、見られたら何を言われるか……「なんとなく」「カッコいいかなって思って」「別に」とかってごまかすのはできるけど、本当のところはママから入れられて、お揃いでHなことしてるってばれたらと想像すると恐ろしい、他の人と違うってコトが排除の理由になるからね。
 でもどうしよう?
 この江戸蔵高校の就学旅行は入学早々の5月にあるの、生徒同士の交流を深めるのが目的とかいう理由だけど、大体こんなときにはクラスメイト同士のグループって決まっていて、あたしは栞理とそのほか三人のグループに属していたの。それでどうしようって? 実は問題があって、順子のママが就学旅行に同行したいって言い出してることが問題なのよ! もうあたし高校生なんだよ、いい加減にしてよって感じでしょ、だからママと寝るときにそういうことはしてほしくないってコトをやんわりと告げたんだけど、その後が結構壮絶で、夜中だって言うのに順子の持ち物全部表に出されて、もちろんお布団とかも、制服とかだってそれこそ全部。
「ママの言うことが聞けないんだったら、ここから出て行きなさい、援助交際でもなんでもすればいいでしょ、誰があんたなんか買うとでも思ってるの!」
 久しぶりにがっつんとやられたの、いく当ても無く街をさまよって、初夏だけど夜は冷えるし、栞理の家にでも逃げようかなとか漠然と考えたけど、やっぱりママに悪いことしてるのかなって、さっきまで肌を重ねていたのに、ママの気持ちもわからなくもないし、きっといつまでも成長しても順子はママのものなんだからさ、仕方がないのかなって、結局嫌々アパートまで戻って泣きながら「ママごめんなさい、ごめんなさい」謝り、ドアをノックし続け、一時間後ようやく「カチャッ」っと鍵のあく音が聞こえてね、開けると部屋の玄関も中も真っ暗で、手探りで中に入って、ママのお布団の中にいくしかないじゃん? 変に意地張って台所で丸まって寝たりしたらママもっと怒らせるし、もうあきらめるしかないのかなって、そっとママのお布団に入って、
「ママごめんなさい、一緒に修学旅行ついてきて、お願い」
「ママは心配なだけ、勝手についていくけど学校側には何も言わないし、向こうでも声なんかかけたりしないわ」
「うん、ありがとう……」
 もうそれくらいだったらいいのかなって、順子の過去も身バレするようなこと、暴露するようなことしでかさないだけマシだしね、はぁそれにしても修学旅行いくのしんどいなぁ、考えただけでうんざりしてくるの、でもそんなこと考えるのってなんて親不孝なんだろうっていうのもくるしい、つらいよこんなこと。
 次の日、学校でお弁当を広げると唖然としてしまった。
『ハンセイしろバカムスメ』海苔で書かれたメッセージが白米に乗っていて、おかずは真っ黒にこげた鮭が一枚、生卵一個、これだけ。
 怒りの気がびんびんに伝わってくる、ママを怒らせるとほんとうに怖い。
「う〜〜んっ」
 倒れこみそうになりながら、そっとお弁当の蓋を閉じ、無かったことにし、食事は終了ということよ。


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