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よだかの星に微笑みを(第三部)
【SF 官能小説】

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それぞれ勝手に-3

「うわあ、見た目、修羅場だね。 死にかけた女の男への怨念て感じ。ホラー、ホラー!」
蘭がいつのまにか戸口に立っていた。基本、蘭は人の心配をしてくれない。
「蘭、この人、脱がしちゃって。変身、まだ自分でできないの。」
「あ、お酒、買ってきたから。裸で飲むの?」
蘭は衣服を脱いだ。
「弘前君、お酒と女のあれがあれば自在なのにね。」
蘭は手慣れた様子で俺を裸にし、口に含むと巧みに勃起させた。それからすぐに跨って挿入した。温かな柔らかさに包まれた。
「こういう男子の苛め方って、楽しいね。」
俺の上のアンカと蘭が、チューハイか何かの缶を開ける音が聞こえ、二人は談笑しながら勝手に飲み始めた。アンカのにおいは脳を射るほど強かったし、下半身は女の腹の中で子宮の口に撫でつけられている。女まみれの俺はひとまず身を任せることにした。
「ううん!」
蘭が腰をよじった。
「おちんちんだけ変身した、この人! いたた、子宮に入ってくる! あ、気持ちいい! もういく。」
俺も同時に射精していた。
「あらっ?」
アンカがなぜか驚いたような声を上げ、立ち上がった。
「交替、交替!」
「入れたばっかじゃない!」
「いいから!」
アンカは蘭を引き抜くように持ち上げた。
「きゃあ! 子宮がちぎれちゃう! 中身が出ちゃう!」
蘭が叫んだが、その体に、縞模様が現れているのを俺は目にした。
今度は蘭の尻が俺に乗せられ、アンカの股が俺を咥え込んだ。蘭のと違う肌触りに俺はまたもや硬く勃起し直した。
「あ! 刺されたみたい。毒みたいに気持ち良さが広がる!」
アンカは腰を揺らしながらまた缶を開けた。蘭の尻を持ち上げて、俺は言った。
「俺もなんか飲みたい!」
「弘前君、変態!」
思った通り、蘭のおしっこを飲まされた。すごい勢いだった。
「あ、あたし、もういく!」
アンカの膣から細かい針が出て、直接神経に与えられたような快感が走り続けた。アンカも女性器だけ変身しているようだった。口にはまだ蘭のおしっこが注がれている。
「うーっ!」
俺はアンカに粕まで搾り取られるほど射精させられた。
「これじゃ変身の練習にならないって!」
「あん!」
俺は、二人の女を無理矢理転がして、チューハイの缶を袋から取り出した。
「弘前君、見て見て、これ。」
アンカが体を見せてきた。アンカの肌にも縞模様が浮いている。
「弘前君、性能凄いね。こっちの抗体が負けちゃった。あたしたち、弘前君の下僕になったんじゃない?」
「下僕って、主人におしっこ飲ませるか?」
「そんな事よりさ」
蘭は、一升瓶に手を出しながら
「中央のコントロールシステムから自由になってる。」
「ん、あたしもだ。」
アンカが応じた。
「それって、壊れたって事?」
「そうなんだけどね。なんだか、みんなといたら、組織もどうでも良くなってきちゃった。」
酔いが回ったのか、蘭はめそめそ泣き始めていた。アンカが
「勝手に行動できるようになったんだよ。あたしたち。下僕の方はどうかな。弘前君、何か命令してみて。」
「じゃ、お酒ついでくれる?」
蘭がコップを用意して、アンカが瓶を取った。
「はいどうぞ。これは忠実な下僕だわ。」
アンカが俺についだあと、今度は蘭がアンカにつぎながら
「下僕同士も、つぐけどね。あ、弘前君は私めについでたもれ。」
「たもれじゃないよ。主人に命令するわけね。結局、何ともないじゃないか。」
アンカがコップを差し上げた。
「取り敢えず乾杯!」
ようやくまともに飲み始めた俺たちは、変身の練習など忘れてしまっていた。


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