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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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小さな売春婦-1

「やっぱり女の子なんだな、もう濡れてきてるじゃないか、すぐによくなるぞ」
 認めたくなんかないけど、怖くて恐くて、どうしようもないのに身体の反応が違っている、と、思う……。
「パパ、そこ……や」
 順子の体の反応がいやだ、気持ちが悪い、吐き気がするわ。
 そのくせ気持ちいいって、かんじてるの? こいつ? マジきもくて、殺したいんですけど、何なのこの身体! 快感を感じてる順子を壊したくなっちゃうっていう。
「あの、ぱぱ」
「どうした?」
 身体と心のちぐはぐな反応にあたしは混乱する、恐くて嫌で気持ち悪い行為のはずなのにさ、身体はくすぐったいみたいに気持ちいいんだよ? おかしいよ、あたしはなにかおかしいのよ、 体がきもちいければよりいっそう罪悪感が深まってくるし、全然たのしくなんかない、パパだってなにか暗い表情で苦しそうだし、それがつらいのよ、だったらやめてって言えばいいのにさ……それが恐くて言い出せないの、ああもう本当に、ママの言うとおり駄目な順子なんだと、諦めるしかない。
「こんなこと他の家の子、あ、あん、し、してるものかな?」
「どうした、急に」
「クラスの子、してるかなんて、あ、聞けないしさ……」
「何も心配することはない、他のうちにだってお父さんやお母さんがいるし、もしかしたらお兄ちゃんや叔父さんとしてるかもしれないだろ? うちはうちでしてるだけじゃないか、ほかの家だってそうかもしれないだろ? だけどうちはうちなんだから、何も気にしないで、パパと順子の秘密にしておけばいいだけのことなんだよ」
 あたしが自信なさげに視線をパパからそらせていたのと対照的に、パパは自信たっぷり、順子の目を見て言い切るの。
 だからあたしはパパ凄いなって、へんに納得、感心すら覚えたんだよ。

 幸いにして行為が終わるまでママは帰ってこなかったわ、そのことに胸をなでおろしつつ、パパに言われたとおり、シャワーで膣の中を流し、精液を指で掻き出すの、パンツについてもしママにばれたら大変だから、秘密を守るの、色々注意しなくちゃいけない。そしてあたしはせめても抵抗がぜんぶ失敗しちゃったって、わかった、流れていくシャワーのお湯を見ながらさ。

 ママがお買い物から帰ってきて、あたしもお手伝いをはじめる、カセットコンロを出し、お取り皿とお箸、お飲み物とコップも、お鍋をコンロにかけ火を入れて、ママの盛り付けた具材をテーブルに。
『いただきます』
 お豆腐から入れ、次にお肉、野菜の順でお肉をたれに付けた辺りで春雨を入れる、順子のおうちのおなべの流れだ、ママがうるさく言うのでのこ流れはいつも一緒。
「順子ちゃん取り分けるのは自分のお箸じゃなく、菜ばしを使いなさい」
「お取り皿の方をおなべに近づけて食べないと汚すわよ」
「他の人にも取り分けてあげなさいね、お肉ばかり取らないで、お野菜も食べなさい」
 うるさいんだよもう! もしそんなことを口にすれば10倍にもなって返ってくる。いっつもママに監視されているようで、体がすくんで縮こまっているみたいに順子は感じるの、そのうえパパとのあの行為のこと、気が付いてるんじゃないのって…………………………………………………………………………………………
 一層居場所がないように感じる、ママに申し訳ないし、じっとり汗ばんでくる気がするし、呼吸をするのが苦しいし、存在を消したいと思う、透明人間になりたい、ママに見られないような空気になってしまいたい、なくなってしまいたい、罪悪感ってこんなに苦しいの? 秘密をかかえて生きるの、しんどい、しんどすぎるよ、でもどうしようもない、どうして自分はこんなにだめなんだろう? 答えが出せないままい続けるしかないわ、多分これが針のムシロなんだろうって、正座して針に突き刺されるの、おまけに重しまで脚の上に乗せられてね、見えない血が流れている感じ。


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