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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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あたしの処女喪失とは-4

「順子に直接殺させることは残酷だろ? 餌をやり忘れて衰弱させたならそこで注意して、思い切り叱ってやる、それでいいな?」
 ママが言いたい放題喚き散らしたから、幾分は頭がすっきりしたんじゃないのかな、パパがまとめるよう、同調しながら、順子をかばってくれるの、モーレツに感動したというか、パパすごいって、当たり前のことだけど、家族としての父親なんだって。
「ひっく、パパ、そ、そうして下さい。ひっく、も、もうハムスターの、ひっ、ことを忘れたりなんて、ひっく、し、しません、ママごめんなさい、ひっくひっく、お、お勉強、もっと、が、がんばります、ひっく、うええええええええぇぇぇ……」
「……もう、この娘ったら……」
 さっきの優しいママに戻って、あたしは抱きついていた。
「まだまだ子供だよな」
「そうよねえ、ほほほ」
 このときだけはやっぱり家族なんだって、純粋に甘えることができた、つかの間の安らぎ、それはわかってるけど、この為にならあたしは踏ん張れるの、順子は優しくて強い子よ、そうあたしは信じてる。
「こんな日にはアレが喰いたいな、アレ」
 家でケンカや揉め事の後、パパはママの作る”鶏しゃぶ”を食べたがる、もちろん順子も大好き! たれに秘密があって、チーマージャンとしょっつる、そして牡蠣油の隠し味が、たまらない。後を引く味で、食べ飽きないバンバンジーとでも言うところ、魚介の風味が病みつきにさせるのよ、そこに少しの豆板醤を利かせれば完璧! これだけは初めてのお客さもにも満足いただけるものだと思う、実際そうだったわ。
「鶏しゃぶ? たべたいな〜〜」
「いいわ、材料そろえるの時間かかるけど大丈夫?」
「「もちろん!」」
 一致団結できた、だって家族だもん。
「練りゴマを切らしちゃってるから、あと牡蠣油だって、えーっとそれから、あーーーもう、一度リストアップしないと……」
「手伝うよ、ママ、何すればいい」
 さっきの叱られた分ばん回しようと、認められたいって、がぜんやる気が出てくる、鳴いたカラスがもう笑ってるわ。
「子供は子供らしくお風呂に入って、あしたの宿題と予習、済ませておきなさい、ママは忙しいんだから、あ、パパはお風呂沸かして、えーっと何必要だったっけ……」
 順子へのお説教に時間を割かれたママは、大急ぎで遅い夕飯の支度に追われた、洗い場に溜まったお茶碗お皿を片付け、お米を砥ぎ、材料を買出しに、その間あたしは宿題を済ませ、明日の教科書の整理と簡単な予習もかねる。パパはお風呂を掃除し、お湯を張るの。
「いってくるわね」
 ママがいなくなって一安心、胸が軽くなった、罪悪感を感じつつ、吸い込む空気が軽いのよ、でもそんな空気は一瞬だけだったわ。
「ひさしぶりに一緒にお風呂はいるか? ん、順子?」
 順子の肩に手を置くとっさの時間に、瞬きする間に、手の触れる体温が感じられる瞬間まで、ほっこりできた時間が終わったのよ。
「う、うん」
 本当は怖い、でもそんなこと言えないしさ、だってそんなこといってパパ怒らせるの、もっと怖い、だってパパ怒らせたらそのことママにわかっちゃうかもしれないってそう思うの、そんなのお空と地面がひっくり返るくらい怖いよ、世界中を敵にまわすのと一緒、あたしそんな強くないもん、どうしていいかなんてわからないし、言うこと聞くしかないじゃん。
「ママ帰ってくる前にぱぱっとしないとな?」
 狭い脱衣所で、お互いに服を脱ぎながら、パパがあせったようにいうの、あたしもそうだなって、初めてのことを思い出そうとしても思い出せはしないわ、でもいつの間にかの日常になりつつあるの、順子の下腹部の割れ目に指をはわすんだ、だけどあたしには受け入れるしかない、キョヒなんてできないもん、だって順子はママを裏切って、そのクセにパパに助けてもらってるズルイ娘なんだよ、こんな順子があたしはきらいでだけどどー仕様も無かったわ。


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