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約束のピンキーリング
【女性向け 官能小説】

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「初めてのデカイ仕事で、スムーズにいかない事ぐらい予想がついた」

いいえ。この仕事は岡本主任だったからこそ、上手く行ったのよ。

「そんな無様な姿を見られたくなくて。
秘書はいらないって言ったのに・・・
俺の気持ちを知ってて、プライベートと仕事は分けろって・・・」

そう、なの?

「絶対、新田常務と加賀部長は俺で遊んでる!」

そうだったのね。

「それでも、チャンスは逃したくなくて。
柳下にきちんと釘を刺したはずなのに。アイツへんなところでカンがいい」

そうね。広報じゃもったいないかも。

「彼氏と別れたって知って。
今すぐ!俺のモノにしたくて。それでも仕事で何も実績を残していない俺にはまだ早いような気がして。
とにかく、この仕事が無事に終わったらきちんと話をしようと思ってた」

仕事の大きさなんか関係ないのに。
男って・・・

「でも、それでも何もしないのは不安で
だから、酔った勢いで中村さんを抱いたんだ」
「・・・・」

「ごめん。酔っている女性につけこんだ。
でも!ずっと憧れていた中村さんを抱けるなんて・・・・夢のようだった」

岡本くん・・・

「あの朝、何か策を投じないと「酔った勢い」の、このままで終わると思った。
だから、逆セクハラだって騒いだんだ」

岡本くんはあの朝を思い出したのか苦笑いした。

「でもあの証拠写真、逆セクハラの証拠にはならないよ」
「・・・・」

「だって、被害者のはずの俺が嬉しそうだもん」

そう言って笑った。


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