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奴隷里紗との主従愛
【SM 官能小説】

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落札奴隷里紗の引き渡し 5-1

 私が里紗の搬送準備に同意すると、搬送責任者の男と助手は、里紗に搬送用の檻に入ることを命じた。檻の前で里紗は暫く逡巡していた。少しして、里紗は意を決したのか、身を屈めて檻の中に足から這うようにして入り身体を横たえた。私は朋世女王から里紗は檻への入り方や身の置き方などの搬送時のアドバイスを受けていたように思った。責任者の男は檻の扉に鍵を掛けた。
 里紗を檻に閉じ込めると、二人の男で檻に特製のベージュ色の袋を被せた。その覆い袋には、上部に巻紐が付けられた開閉可能なビニールの透明の窓が二か所設けられていた。檻の覆い袋は、檻の床材に設けられている留め具にゴム帯で結ばれ止められ、搬送の梱包作業が終わった。
 責任者の男は、檻の周りを点検し問題がないことを確認して、
「搬送の準備は整いましたので、ただいまからご自宅にお届けに参ります。奴隷女と共に搬送車にお乗りください」
と私に伝えた。搬送用の檻は、二人の男に押されながら部屋を出た。その後をついて、私はビルの東側の扉から外に出た。扉の直ぐそばに、油圧式の昇降床設備のある搬送車が後方の扉を開けて待っていた。
 檻はその油圧式昇降床に乗せられ、車の後部の荷台に滑るように入れられた。そして、檻のキャスターへのストッパーが掛けられ、四方の床の鉄のフックを利用して縄で檻が固定された。その作業が終了し、助手の案内で私は搬送車の運転席の後ろの席に乗車してサロンを出発した。自宅に向かう途中で、多少の渋滞に巻き込まれたが凡そ30分程で自宅に着いた。里紗は車が止まり私の自宅に到着したことを感づいてか、手で檻を揺すり「出して…、出して下さいー」と嘆願するように叫んだ。搬送責任者は、里紗を黙らせるために、後部ドアーを開け乗り込、檻を足で蹴って大人しくするように命じたが、暫くは叫ぶのを止めなかった。
 早々、私は搬送車をガレージに誘導した。そして荷台から車の油圧昇降床で檻を降ろし、私とサロン関係の4人で玄関ロビーに運び込んだ。搬送担当の二人によって、檻の覆い袋などの梱包を手早く解かれた。やがて、緊張した面持ちで、檻に伏せていた里紗の姿が現われた。里紗の目には涙が溜まっていた。
 搬送責任者は、奴隷女の搬送引き継ぎ書を私に手渡しサインを求めてきた。その引き継ぎ書に私がサインして引継ぎは終わった。
「ありがとうございます。無事にお届けできて安堵しました。本日から、この奴隷女の所有管理をお願いいたします。お預け致します期間は、ご存知と思いますが、サロンの規定で半年間です。再度延長なされるのなら、サロンの事務所で期限までに延長の手続きをお願いいたします。なお、調教中の奴隷女の交通費は、前納いただきました事務手数料から奴隷女に事務所経由でお支払い致します」
と、私に男は調教期間などの決まりを事務的な口調で伝えた。
また、男は「搬送手続き関係ファイル書類在中」と記したサロンの角封筒を取り出した。その封筒には、朋世女王からの手紙と、サロン事務所宛ての封書が入っていた。女王からの私宛の手紙は読むのを遠慮し、サロン事務所宛ての封書を開き点検した。そこには、本日の奴隷女里紗への交通費の受領領収書と一万円が入っていた。
「恐れ入りますが、この一万円は、本日の奴隷女に支払われた交通費ですので、この受領書に代理受領人として貴方様の署名を頂きたいと思います。次回からは、奴隷女の口座に直接事務所から送金されますので、煩わしいお願いは本日のみとなります。よろしくお願いします」
と男からの口上を受け、私は里紗の交通費の受領書に代理署名した。
 初めてであるが、私は奴隷女を落札し調教までに事務手続きの多さに面食らった。
「次回からの貴方様のご希望なさる調教日は、奴隷女からサロン事務所に連絡するように申しつけています。引き渡しに関することは、これで終了です。早々ですが、檻の鍵をお渡しいたしますので扉を開けて奴隷女を檻から出して頂きたいとと思います」
 私は男から鍵を受け取り、檻の鍵を外して扉を開けた。扉を開く一瞬何とも言えない悦びを感じた。里紗はいよいよ引き渡される時が来て、緊張して身構えていた。
「ご主人様が檻の扉を開けてくだささった。這いながら出て来なさい。お待たせすれば失礼です。奴隷は愛されることが一番の幸せなのだから、ご主人様に愛されるように早く」
と責任者の男は里紗に指示した。


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