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闇夜の蠢き
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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密かな思い-1

 イチゴの繁忙期と重なった三郎の突然の病、玲子はその繁忙をどう乗り切るか苦悶していたが光也もようやくハウス栽培のノウハウを習得していてこの非常事態を乗り切るために玲子から聞く情報を聞き出し、農協の協力も借りて切り抜けることにある程度目鼻をつけるところまで来ていた。
 五月の連休の前日、かって娘婿であった淳からから玲子に電話が入った。
「義母さん仕事の方はどうなんですか・・この連休お手伝いしましょうか」
「私の方はいいんだけど、いいの淳クン四艇があるんじゃない?」
「大丈夫です、手伝いたいんです今夜から出向きますのでよろしく」
そう言って相原は電話を切った。
気遣ってくれる相原は娘と死別後も時々連絡をよこしていたのだったが連休来るというのは初めてであった。
玲子も久しぶりの元婿の淳に会えるのが楽しみであった。

深夜になると思っていたが意外と早く8時に相原は着いた。
「義母さんお土産、先日まで山梨に出張していたんです」
玲子がワインが好きだという事を知ってか鞄から取り出して差し出した。
玲子も相原が独り住まいという事を知っているため夕飯は準備していたのであった。
「義父さんは寝室ですか」相原は尋ねた
「お父さんは施設で少し預かってもらってるの」
この連休は玲子のハウスは出荷で猫の手も借りたい時期であった。
久しぶりの再会は積もる話で深夜に及んでいた。
その話声は光也の部屋にまで時々聞こえていた。
「やけに今夜は賑わしいな・・誰が来たんだろう」
若い男の声に光也は気になっていた。

「淳クン娘の事はいいからいい人見つけて・・・私らもそう願うわ」
玲子は話の途中で切り出した。
「いいんです・・・俺、小百合以外は考えたくないし、本当はここに婿で入る約束でしたから」
相原は真顔でそう応えた。
「ダメよ・・・もうその話は過去の事気にしないで」
玲子はそう言い放った。
「義母さん・・・俺、面倒みたいんだよ、義父さんも働けないんだから・・それに・・」
相原は玲子の顔をみて言葉に詰まった。
玲子はまさかとは思っていたがいつだったか三郎の言葉が頭をよぎった。

「玲子、淳はお前に気があるんじゃねえか、小百合のいた頃でもお前を見る視線が俺は気になる」

「淳クン先に私が頂いたけど、お風呂に入って、私二階にお布団敷いておくから」
玲子は立ち上がると台所の片づけを始めるのだった。
相原もテーブルにある夕食の片づけを手伝い、風呂場に向かった。
小百合と交際を始め、初めて伺った時まだ四十代の玲子は淳にとって羨ましく思うほど艶ぽくそして優しい女性に思っていた、今夜も多少、年増になっていたが艶っぽい仕草は変わらなかった。
湯船に体を沈めながらメラメラと燃え出す欲望が湧いてくるのを感じた。
まだ洗い場の簀の子は濡れ鏡に湯玉が付いている、玲子がこの洗い場にあの熟れた体を・・・写していたのか・・・淳はその鏡の湯幕を拭いて自分の顔を写していた。
紅潮した顔がこわばって口が妙に乾くのを感じていた。

 風呂から上がるとパジャマ姿の玲子が冷たいジュースを持ってきた。

「こんな格好でごめんね、淳クンだからいいか」
玲子は照れ笑いを浮かべていた。
「二階にお布団敷いたからゆっくり休んで、明日はよろしくね、おやすみなさい」
そう言って寝室向かうのであった。








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