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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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手を引っ張られるままに白木に着いて行くと
白木の部屋にたどり着いて

「ったく」
と言いながら部屋のクーラーにスイッチを入れる。

「これ、脱いでもいい?」
ずっと私の肩にかかっていた白木のジャケットを差し出すと
じっと睨んでそれを受け取る。

「お前、成田さんが忘れられないからって上杉でいいのかよ?」
「・・・・」

機嫌の悪い白木は、なんだか少し可愛くて。

「成田さんに雰囲気が似てれば誰でもいいのかよ」

いつもの少しいじわるな、クールな白木はどこかへ行ってしまったようだ。
っそれが私のせいなら、嬉しくなる。

「確かに俺は成田さんとは正反対だもんな」

ゼミの飲み会で上杉君が言ったセリフだ。

何んだ・・・
乃恵と楽しそうに話してるのかと思ったら
私と上杉君の話、ちゃんと聞いてるじゃない。

私はなんだか嬉しくなって口元がゆるむ。

「何笑ってんだよ?」
「いや〜・・・」

「あ?お前は反省してるのか?」
「え!何を?」

「ノースリーブで飲みに行くなって行っただろ?」
「なんで?」
「オトコが見てるからだよ!」
「オトコが?」
「そうだろうが!上杉も見てただろうが!」
「なんで見られちゃだめなの?」
「あ?」

「なんで見られちゃいけない訳?
私たち、もう別れたんでしょう?」

「そうだ、けど」




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