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恋心
【学園物 恋愛小説】

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恋心 第三章-1

「ちょっと話したいことがあるんですけど…いいですか?」
話ってなに?やっぱり相川君のことだよね…きっと。

「あっ…今じゃなくてもいいんですけど」
「全然平気。どうかした?」
「あの…私…。」
なかなか話をきりだそうとしない。
「ここじゃ話にくいよね。部室行こっか。」


誰もいない部室に二人きりになった。こんなこと初めてで、こっちまで緊張しちゃう…。
「ここに来るの久しぶりじゃない?最近出てこないから心配してたんだよ?私に会いたくなかったんだろうけど…。」
「先輩…、私相川先輩のことスキなんです。入学式の時廊下で相川先輩とすれ違って…私の一目ぼれだったんです。教室におしかけたり陸上部にも入ったりして、先輩のことずっと見てたんですけど、私気付いちゃったんです。相川先輩、いつも桜先輩のこと見てるって。先輩に勝てる自信なんてなかったし、諦めようと思ったんです。でも…振られてもいいから自分の気持ちちゃんと伝えたいって思って。その日相川先輩のとこ行ったら桜先輩が一緒にいたんです…。スキな人の告白現場見るなんて、ほんっとにタイミング悪いですよね。でもちゃんと伝えたいって気持ちは変わらなかったから、次の日告白したんです。予想通りの答えでした。当たり前ですよね…。でもおかげでスッキリしたんですよ。最近よく相川先輩と話すようになって…諦めたつもりだったのに、やっぱりまだ相川先輩のことスキみたいで…」
「ずっと相川君のことスキだったんでしょ?諦めきれなくて当たり前じゃない?多恵は外見で誤解されやすいけど、多恵の心の中の真っ白でキレイなトコ、相川君ならきっと気付いてくれるはずだよ。」
「やっぱり話してよかった…。桜先輩とずっと気まずいままでいるの嫌だったんです。桜先輩は私の憧れなんです。相川先輩がスキになるのも当然です。」
「そんなこと…」
「あります!(笑)今すぐには無理かもしれないけど、いつかきっと私のこと見てくれるって信じて頑張ろうと思うんです」

ははっ…相川君と同じこと言ってる。
「そうだね。私も頑張らなきゃ」


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