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恋心
【学園物 恋愛小説】

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恋心 第二章-1

第二章

4月になり、私は高校3年生になった。
「桜、おはよ〜」
教室に入ると私の席に友里が座っていた。
「おはよ、友里」
「桜、今日買い物付き合ってくれない?聡の誕生日プレゼント買いに行きたいんだけど」
「どうせヒマだし、いいよ」

聡とは友里の彼氏。付き合ってもう3年目。放課後二人で歩いていると、見覚えのある二人が前から歩いて来た。
「きゃっ!やだぁー先輩!」
山之内多恵だ…。相川君と一緒に歩いている。
「桜やっぱりさっきのお店行こっ」
今来た道を戻ろうとする友里。多分気を使っているのだろう。
あの後私と相川君は付き合うことはなかったのだ。他にスキな人がいることをはっきりと伝えた。それでもいいと相川君は言ってくれたけど、私はとてもそうゆう気にはなれなかった。

「友里先輩!桜先輩!」
あっ…。
「お買い物ですかぁ?」
「そう。そっちはデート?ラブラブだね(笑)私達ちょっと急いでるから…じゃあね!桜行こう。」
友里に手を引かれ、慌てて後を追った。
「なんか嫌なかんじ。多恵もそうだけど、相川君も。相川君人が良すぎるよ。あんなやつに付き合うなんて。」


「ねぇ、こんなのはどうかな?」
友里はキレイなブルーの定期入れを指さしながら言った。
「聡ね、電車通学のくせに定期入れ持ってないみたいだから。」
「いいじゃん。色も聡君のスキそうな感じだし。きっと喜ぶよ」
「そうだよね。これにしよー。」


すっかり日も暮れていた。友里はサンタさんがくるのを楽しみに待っている子供のように、無邪気にはしゃいでいた。すごく幸せそうな顔…。
「桜?どうかした?あたしの顔に何かついてる?」
「ううん。友里すごくいい顔してる。うまくいってるんだね。聡君と。」
「うん。おかげさまで。桜も翔君とうまくいくといいね。ってゆうか、いつから翔君ねらいだったわけ?全然気付かなかったんだけど!…まぁいいや…これからはなんでも話してよね。翔君とうまくいくようにあたしも協力するからさ。」
「ありがと…」



次の日……。

「桜先輩!!」
多恵が息を切らしてやってきた。
「そんなに急いでどうしたの?」
「ちょっと話したいことがあるんですけど…いいですか?」


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