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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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「白木だって―――」

そこまで言って、ジロっと斉藤に睨まれた。
(それ以上言うな!)

はいはい。
どうせ、失恋を慰めてほしいと口に出している私は
それほど成田先輩に本気じゃなくて
乃恵を未だに好きだと口に出さない白木は本気なんだよね。

全く男って言うのは、口に出さない方が本気だと決めつけてる。

それって良くないと思うけどね?

「合コンセッティングしてやろうか?」

早々に、大手企業に内定した柳下が
「俺、みんなより時間あるから」
なんて、さらりと就活終了宣言をした。

まぁ、あの会社以上の内定なんかもらえないからもちろん決定でしょうね。

「セッティングして頂戴よ!」
「いいよ。どんな男を呼んでほしい?」
「大人数!」
「え?」

「色々なタイプの男を吟味したいから、男女合わせて50人ぐらいで飲みたい!」
「それって、合コンじゃなくてただの飲み会じゃん」
「うるさい!斉藤!」

「選ぶのはいいけど、カップルになれるかは別問題だろ?
人数多くても同じじゃん?」
「黙れ!白木!」

「まぁ良いじゃん。夏休み前にセッティングするよ」
頑張れ!柳下!

「小さいお店貸し切りにしようかな」
柳下は、なんだか楽しそうにお店をチェックし出した。

イイ男に出会って
成田先輩を忘れられますように・・・


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