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1.女体妖しく夢現(ゆめうつつ)
【その他 官能小説】

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女体妖しく夢現(ゆめうつつ)-8

(8)

「うう!」
演技ではなく、気持ちよかった。
亜弥奈は目を閉じて味わうように咥えている。握った手に力が加わってくる。何度も握り、舌が巡り、それは愛撫しているというよりペニスを愛しんでいるようだった。

 亜弥奈が口を放したのはほどなくのことだ。
「聡くん、出そう?大丈夫?」
「うん……でも、気持ちよくなってきた」
「初めてだもんね。ごめんね」
バッグから取り出したのはコンドームである。
「これ、知ってる?」
「……はい……」
「着けたことあるの?」
私は即座に首を横に振った。
「そうだよね。使い方、教えてあげるね」

 亜弥奈の目は燃えていながら私に注ぐ眼差しは陽の光のような暖かさを感じた。
「こうやってね、被せるの」
ゴムを亀頭に載せ、指を丸くして見せると、
「自分でやってみて。引き伸ばしていくの。根元までね」
亜弥奈は妊娠の話をしながら、視線はペニスから逸らさない。
「もう出そう?出そう?」
「出るかもしれない……」
「じゃあ、早くしようね、しようね」
「どうするの?」

 亜弥奈が仰向けになったのは嬉しかった。
(上になって出来る……)
自在に動ける形が好きだった。
 股を一杯に開いた亜弥奈。
「おちんちん、下に向けて。そう、先っぽを宛てるの」
にじり寄っていく。
「そこよ。突き出して、おちんちん、突き出すの」
亜弥奈に合わせて宛がうところまできたが、先端を埋め込み始めたらもう我慢がならなかった。一気に押し込んだ。
「あううう!」

 どっぷり埋め込み、抜き、埋め込んだ。
「あああ!すごい!」
「お姉さん、気持ちいいよ。気持ちいい」
「ああ、いいわ、すごいわ、すごい」
抜き差ししながら乳房を掴む。
「はう!」
乳首を摘まむ。
「くう!」
マナミの体で覚えた行為が自然と出てしまう。仕方がなかった。女が感じて体が跳ねると膣も締まる。
(久しぶりの感触だ……)

「あ、いい、いい、いく」
私は亜弥奈に重なって腰を打ち付けた。
「いいい!」
「い、いくよ、お姉さん、いっちゃう、出ちゃう」
その言葉は亜弥奈を絶頂に導く引火となった。
「いい、いっちゃうう!」
亜弥奈の両脚は私の体にがっしり巻き付き、がくがくと痙攣した。


 ぐったりと力の抜けた亜弥奈は股を拡げたまま私を見上げていた。息が整うまでしばらく時間がかかった。私は正座したまま彼女のふぬけた肉体を眺めていた。ペニスにはコンドームが着いたままである。

「ほんとに、初めてだったの?」
掠れた声で言った。
「はい……夢中で、わからなくなりました……」
「すごいわ。……たいしたもんよ」
亜弥奈を体を起こすと、
「何か、飲み物ある?」
私は冷蔵庫からオレンジソーダを持ってきた。

「聡くん、あんた、いずれ女を泣かすよ」
喉を鳴らしてソーダを飲み、げっぷをして、また飲んだ。

「お姉さん……ありがとう……」
「可愛いねえ。お礼なら、あたしも言わせてもらうわ。一人前だったね」
亜弥奈は私が童貞だったと疑っていないようだった。おかしいとおもったかもしれないが、年齢と私の感動に火照った顔を見てごまかせたようだった。

 亜弥奈はまだ燃え切っていない。目の輝きで感じた。
「聡くん、女の体見たいでしょ?いっぱい見ていいのよ」
亜弥奈の燃え方に比べて私は落ち着きがあった。
(一度やってしまえば後はいつでもできる……)
だが、亜弥奈に従っているふりをしなければならない。
「お姉さん、ぬるぬるしてる」
割れ目に顔を寄せながら彼女に合わせて盛り上げたものだ。

 その後、亜弥奈はペニスを舐め回し、ふたたび勃起したペニスに跨って飛び跳ねるように結合して歓喜の声を上げた。
「当たる、当たる、いい、硬い」
当たる、というのは感じるところがあるということなのか。この頃私にはわからなかった。そういうゾーンが膣内にあるらしいとは後年知ったが、今になっても詳細はわからない。ともかく、亜弥奈は何度も「当たる」と言って悦んだ。
 
 亜弥奈を抱きしめ、女上位のまま下から突き上げた。
「あああ、突いて、もっと強く、強く」
2度目ということもあっただろうが、私は亜弥奈に応じて打ち込んだ。
「もうだめ、だめえ!」
私にしがみつき、最後は両足を突っ張って達した。その直後、彼女を引き上げてペニスを抜き、放った。初めて『外出し』だった。

 その後のセックスの積み重ねでかなり射精のコントロールができるようになった。亜弥奈のいいところは受け身が好きだったことだろう。筆おろしの感激で跨ったのはその時限りで、男に愛撫されて責められるのが好みだったようだ。
「さとくん」
私をそう呼ぶようになり、年上にもかかわらず甘える女だった。
「抱いて、愛して……」
私の童貞を奪ったと思い込んでいるところも可愛かった。
「あたしが男にしたのよ……それがこんな立派になって……さとくん」
すがってくる亜弥奈との関係はたしかに私を強くしたと思う。弱い女の前では強くなる。セックスは強くなっていった。……


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