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アンジェラ
【その他 官能小説】

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アンジェラ-4

 「満足したけど苦しくて死ぬかと思った」
 「何で苦しかったの?」
 「あの服脱ぐ時体重を全部預けただろう。重くて死にそうだった」
 「あー。それで呻いていたの? 随分感じてるんだなと思ってた」
 「感じたのは感じたけど重かった。一体何キロあるの?」
 「さあ、計ったこと無いから分からないけど貴方より重いでしょうね」
 「それはそうだろ。僕より余程肉付きがいい」
 「何かしたいことある?」
 「おっぱい吸いたいけどオチンチンが抜けるまではこのままでいて欲しい」
 「それならこうすればこのままでも吸えるでしょ」
 「大きいおっぱいだね」
 アンジェラは乳房を手で押し上げて身を仰け反るように延ばし、男の口に乳房を入れてやった。男は一生懸命首を曲げて吸っている。
 「このまま煙草を吸ってもいいかしら?」
 「うん」
 「セックスは久しぶりで私も感じたよ」
 「うん」
 「こういうので良ければ時々来ない? セックスは禁止っていうことになってるんだけど、私も時々はセックスしたいし、貴方も満足したでしょ?」
 「うんうん」

 男は乳房を吸うのに夢中でうんとは言うが本当に聞いているのか疑問に思える程だった。男の性器がなえて外れたところで手の紐だけ解いてやったが男はその間も乳房を放さなかった。自由になった手でアンジェラの体を抱きしめて一層強く胸にかぶりついている。アンジェラの膣の中から男の出した物が流れ出てくる気配がしたので体を起こそうと思ったが男はがっちり抱えていて放さない。その為男の腹の上に流れ出てしまったが、男は全然気にする様子もなく乳房を吸い続けている。セックスと言ったって自分の好きなように動いただけだしその後は横になって胸を吸わせているだけである。普段の女王としての仕事に比べれば楽なものだった。
いつもだったらやはり仕事だから男の反応を確かめながら手加減したり言葉を選んだりしなければならないのである。慣れてきたとは言ってもとりわけ初めての客の場合はどんな好みか良く分からないから苦労するのである。強く打ってと言ったとしてもそれを真に受けたりしてはいけない。そういう言葉を発することに酔っているだけの場合もあって、それなのに強く打ったりすると終わった後で文句を言われたりする。如何にも女王という格好をした女に向かってMの奴隷を演じてみたいと思うだけで、実際には余り痛い思いはしたくないという複雑な男が結構いるのである。
だからこの男の場合には実に楽だった。夢中で乳房を吸っているだけでアンジェラの性器には触ろうともしない。尤も2回も出した後だから変な事はしないだろうという予想はしていたが、性器を悪戯するくらいのことは当然してくると思っていたのである。しかしこの男は胸を吸うだけで満足しているようだ。それでちょっとしつこいけれどもそのまま乳房を吸わせてやっていた。すると呆れたことに規定の時間は2時間なのだが、その時間が来るまでずっと男は乳房を吸っているではないか。もう時間だから脚を解いて上げるから口を放しなさいと言うと漸くしぶしぶ放すのであった。セックスが終わった時にまだ1時間半以上時間が残っていて、さてその間どうやって時間をつぶそうかと考えたりしていたのに、1時間半も乳房をただ吸い続けるなんてこの男はどうかしている。日本人のセックスはこんなだろうかと考えたりしたが、2年前に売春をしていた時のことを思い出して、いやそんなことは無いと考え直した。
 しかしこの男はSとしてクラブに来たのにそういう感じは全く無かったから、また同じようなことをするので良ければ相手をしようと思い、今度来た時にはSともMとも言わずに単にアンジェラと指名すれば良いと言った。そうしたら又同じ事をしてくれるのかと聞くのでいいよと答えた。それが二人の関係の始まりだった。


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