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アンジェラ
【その他 官能小説】

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アンジェラ-11

 それから靖とアンジェラは毎月2回ホテルでセックスする仲になった。アンジェラが金はいらないと言うので、靖はどうしても自分が楽しむというよりアンジェラを楽しませなければいけないという気持ちになってしまう。だから言われたとおりに動いて模範的な生徒になった。もともと人に従うことに慣れている男なのだ。おまけにアンジェラは仕事柄口の聞き方が命令口調だから、知らないうちに靖はアンジェラの言う通りに従ってしまうのである。
乳房への愛撫もアンジェラの言うように乳首を中心とするものに変わった。乳首を舐めたり噛んだりするのである。気分が乗ってくるとかなり強く噛んでもいいものらしい。足の指を時間をかけて舐めたり、肛門の中に舌を突き入れたり指を入れて掻き回したりといったことも教わった。クリトリスは特に入念に口で愛撫する。後ろからセックスする時は前に廻した手で必ずクリトリスを愛撫するように言われた。とにかくアンジェラのセックスは一言で言えば濃厚なのである。靖はまるでアダルト・ビデオの男性出演者になったような感じであった。自分が満足することなど考えてはいけないのである。アンジェラが行く前に発射してしまうなどは以ての外で、そんなことすると2度目3度目と何度でも要求されることが分かってきたから靖は自分をコントロールすることを憶えた。そしてどうやらアンジェラを満足させられるようなテクニックを身につけるのにおよそ4ヶ月かかった。

 「だいぶ巧くなったわね。もう一応合格点を付けて上げられる」
 「そうか。それじゃこのテクニックを誰か日本人の女で試してみるかな」
 「誰か相手がいるの?」
 「いや、これから探すの」
 「日本人はチンポ入れるだけでギャーと言うんじゃ無かったの?」
 「いや、だからその後又ギャーギャー言わせれば僕から離れられなくなるだろう?」
 「セックスなんて相手が好きでなければどんなテクニック使ったって感じたりしないもんなのよ」
 「そんなこと無いだろ。裸に縛ってバイブ使えばどんなに厭がってたってその内気が狂う程感じて来るだろう」
 「だからそんなこと無いの。バイブ使おうが何使おうがセックスする気が無ければ女は感じて来たりしないのよ」
 「そうかなあ。そんなこと無いと思うよ。だっていくら心で拒否したって物理的な刺激を受けていれば感じて来るじゃないか」
 「それは男の場合でしょ。女の体は違うのよ」
 「それじゃとにかく試してみよう」
 「誰と?」
 「それが問題なんだ」
 「うちのクラブに来てMの女性を買って試してごらん」
 「あ、そういう手があるか」
 「それで本当に行くかどうか試してごらん」
 「でもセックスは出来ないんだろ?」
 「セックスしなくたっていろいろな愛撫の仕方を教えて上げたでしょ」
 「そうか。それでギャアギャア言わせれば金なんか要らないって言うかも知れないな」
 「女の体がそういうもんかどうかやってごらん」
 「よし。それじゃ久しぶりにクラブに行ってみるか。この鍛え抜かれたテクニックを試してこよう」

 山名靖は次の休みにSMクラブに行き、M女を買った。女はブスというに近い顔だったが体つきはまあまあだった。でも顔を見ているとやる気が失せてくるのでプロレスラーが被るような覆面を被せることにした。何しろ月に2回もアンジェラとセックスしているので余裕が出来てしまい、以前のようにやらせてくれるなら顔も体も問題ではないという感じでは無くなっているのである。
椅子に座らせて両足を肘掛けに乗せて縛った。女の足は大きく開いて性器もアナルも丸見えである。靖はその前に座ってバイブレーターでクリトリスを刺激した。アンジェラに教わった舌のテクニックを使うには女の性器が余りにも黒ずんでいて気持ち悪いと思ったからである。女はバイブを当てると直ぐに声を出し始めて悶え始めた。肛門に指を入れて動かし始めたら女は大きな声を出してあっけなく行ってしまった。何と言うことは無い。女なんてこんなもんかと思った。大分時間が余ったので女の紐を解いてやり、胸を揉みながら少し話をした。


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