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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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警視総監・上原若菜-5

「私は物心ついた時にはもう母とともにフレアに入信していました。物心つくまでの私達親子の実情は報道などで皆さんがご存知の通りです。母はどん底の人生の中、フレアに救いを求めました。フレアは私達を救ってくれました。人並み以下の生活しかできない私達を助けてくれ、人並み、いや何不自由なく私達に生活の場を与えてくれました。良くあるような金品の献上など全くありませんでした。私達にはそんな物ありませんでしたし、当時のノーム代表の深野浄京様には本当に感謝しております。彼も一部の過激派思想の信者の行なった責任を取り現在も収監されておりますが、彼自身は何も悪い事はしていません。私達のように困った人を見つけてはフレア…、当時はノームに迎え入れて人生を生きて行く光を与えて下さりました。私はあの頃の深野浄京様が築き上げようとしていた宗教団体にフレアを導きます。

悪しき宗教団体から私達はスタートします。そこからどう皆様に理解していただけるか、私達は必死で社会貢献して参ります。入信するのに金品など要求する事はありません、絶対に。運営資金はまず土台の出来ているヨガ教室からの収入、裁縫や家具製作による収入で当面は賄って行きます。私は信者達に人並み以上の生活を過ごしてもらえるよう、経営者としての職務もこなします。もし1人にでも食事が行き渡らない時は、私の食事をお渡しします。給料なんていらない。服も信者の使い古しのものでいい。代表になったからと言って裕福な暮らしは求めてません。母がボロボロになりながら私を育ててくれたように、私は母の精神を受け継ぎ行きて行く所存であります。

いくら健全な宗教団体を目指すと行っても、世間様にはなかなか信じてもらえない事は分かってます。なので私達は警察の監視下においていただき活動をして行きます。監査の為、警察の方に駐在いただき、常に監視をしていただきます。

支部が増えるとそれだけ目が届かなくなる。ですから支部は持たず、全国のフレア支部を一斉処分したお金で千城県の廃校を買い取り、そこから新たなフレアをスタート致します。皆様、私達フレアを常な監視なさってください。私達は皆様の目により育って行きます。過去の事は申し訳ない事だと十分に理解しております。どうか私達に生きる希望を与えてやって下さい。宜しくお願い申し上げます。」

深々と頭を下げる歩美。会見が終わると記者らから厳しい質問が次々と飛んだ。しかしどんな質問にも真摯に答える歩美の姿に、厳しい質問の内容とは裏腹に視聴者達の目には潔く映ったのであった。


「頑張ってね…、いえ、一緒に頑張ろうね、歩美ちゃん。」
その会見の様子を見て、歩美はこれまでの宗教団体の概念をきっと変えてくれるであろう確信を持ったのであった。

湯島武史から派生し佐川健吾で終わった長い長い戦い。嵐が去り、それぞれの新たな人生が動き出すのであった。


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