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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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警視総監・上原若菜-4

若菜はテレビを見ていた。それはある宗教団体が記者会見を行うと言うからだ。開始5分前からチャンネルを合わせじっとカメラの前で待っていた。時間になると記者会見は始まった。

テレビに映し出されたのは海老川歩美である。歩美はフレアの代表となっていた。若菜は歩美を警察に迎え入れようとずっと説得していたが、歩美はフレア代表に就任すると言って聞かなかった。しかし歩美の思いを聞いた若菜は、歩美なら一般的な宗教団体に対する考え方を変えられるかも知れないな、そう思い歩美の気持ちを尊重したのであった。

歩美はまるで就職活動をしついる学生のようなリクルートスーツに身を包んで会見に臨んでいた。その姿は視聴者に、逆に新鮮に感じさせた。
取り調べは聞かれた事に対してしっかりと知っている事を供述してくれればいいと言う若菜の言葉を忠実に守り全面協力をした誠実さそのままの姿だった。他にも色々知ってる事はあるだろうが、そこは若菜は求めなかった。
「私、海老川歩美は今回フレアの代表に就任する事になりました。宜しくお願い致します。」
まずは深々と頭を下げる歩美。頭を上げカメラを見つめた時、その瞳の輝きに人々は心を奪われそうになった。キラキラと輝き、それでいて澄んだ瞳。過去に地下鉄サリン事件を起こしたノーム真理教から改名し佐川健吾によりまた悪事を働いたフレア。とてもそんな問題ありの宗教団体を率いる女性には見えなかった。

「私達フレアは、前身のノームは地下鉄サリン事件を引き起こしました。それを引き継いだフレアは佐川健吾により再び世間を騒がせると言う失態を繰り返してきた宗教団体です。皆様には非常にご迷惑をおかけしてきた宗教団体であります。その事実は決して消えるものではないし、許される事ではありません。しかしノームにしろフレアにしろ、全員が全員、犯罪に手を染めていた訳ではないのです。問題を起こしたのはごく一部の過激派思想を持つ信者であり、フレアの中には世間に馴染めない不器用な人達、レイプにより傷ついた人達などがおり、フレアに救いを求めて入信し、ゆっくりと、ゆっくりと傷を癒しながら必死で生きていく希望を育てようとしている信者が多くいるのも事実なのです。もちろん世間からのイメージは悪い事は知ってますし、当然だと思ってます。そこからのスタートです。私は世間様にご迷惑をおかけした宗教団体の代表と言うスタート地点から歩き出したいと思います。本来宗教団体とはテロや犯罪を企てるものではありません。弱き方々の心の拠り所になるべき物なのです。私は本来の宗教団体の姿にフレアを育てて行く決心をしました。よって本日、このような機会を与えて頂きました。」
歩美の会見は、一言言って誠実さと透明感に溢れたものであった。これも歩美と言う人間の魅力なのだろえか。悪い事は悪いと毅然と口にする歩美への好感度は高いものであった。


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