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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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警視総監・上原若菜-6

翌日には若菜が記者会見を開くとアナウンスがあった。辞任するのではないかと言う憶測からかなりの注目が集まった。警視庁の中でも様々な憶測が流れていた中での会見が始まった。

「本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。本日は私の進退に関してお話しさせていただこうと思います。」
やっぱり、誰もがそう思った。世論的には辞任を望まない声が圧倒的に多かった。警視総監に就任する前から国民的英雄扱いされていた若菜。美しさだけではなく刑事としての能力も申し分なく、特に女性からは絶対な指示を得ている。しかし今回、警察が全力を挙げて捜査していた2人の重要人物を逮捕できず、死なせてしまった事に対しての責任を取るのではないか、そう言う見方が多かった。

「不死蝶、サーガ日本國統一原理教事件において、まずそれぞれの重要人物であるリーダー、海老川優里と佐川健吾を逮捕できず、死なせてしまうと言う不徳の至る結果を招いてしまったのはご存知の通りです。その中でいなぎ東署がサーガと繋がっており、覚醒剤密輸、売買、レイプ犯罪に関わっていた事実に気付かず世間に大変ご迷惑をおかけしてしまいました。私が独自の判断で風俗店に突入し爆発を引き起こしてしまった事、今まで湯島武史の殺害犯を公表しなかった事…、私達は多くの過ちを犯して来ました。その責任は警視庁トップである私に責任があります。申し訳ございませんでした。」
頭を深々と下げる若菜にフラッシュの嵐が巻き起こる。

「本来ならば責任を取り辞任するのが当然だと思います。私もこの件が終結した際には責任を取ろうと思っていました。」
やはり辞任か…、みんながそう思った。が、そんな中でも若菜の瞳が通常の辞任会見に望む者達と違い、生命力に溢れた力強い光を放っている事に気付く。

「しかし、許されるのであれば、私が現在ボロボロになった警視庁を立て直したいと願います。確かに辞任するのも責任の取り方です。でも失墜してしまった警察への信頼を、地べたを這いつくばりながら取り戻していくのも責任の取り方、私はそう思います。辞めてしまえば簡単です。しかし全ての批判を背負い、信頼を取り戻す事の方が私の至らなかった事に対する責任の取り方なのではないかと考えてます。勿論皆様のお許しは必要です。もしお許しを頂ければ、私は全力で信頼を回復させる努力、全ての国民が小さな幸せをかみめられるような平和な日本を目指し人生を捧げます。私はこのまま警視総監を勤めたい。日本を犯罪のない幸せな国にしていきたい…。亡き父の夢、亡き先輩の夢…、私はそれを叶えたい。」

若菜はそう言って前をしっかりと見据えた。会場はシャッター音だけが鳴り響き、誰もが沈黙し若菜を見つめていた。

「以上です。ありがとうございました。」
若菜は凛とした姿で壇上から降りた。決して振り返る事なく会見場を出て行ったのであった。


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