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お世話いたします……
【その他 官能小説】

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お世話いたします……-5

(5)

 その後再び社長と密着して寝室まで同行した。社長の手は私の脇に差し込まれ、指先が動く度に性感が全身へと伝播した。。まるでこのままベッドインするような体の火照りだった。

 専務から電話があったのは程なくのことだ。
入浴の介添えに対しての礼と、自分の帰りを待たずに帰ってもよいということだった。
「ごくろうさま」
「失礼します」
昂奮した後ろめたさに声がよく出なかった。

 家へ帰るとすぐに風呂を沸かした。股間が濡れて、パンティまで染み込んでいたのである。
 社長の屹立したペニスが脳裏を占めていてグングンと跳ねていた。
(もうすぐ還暦なのに……)
自分の親と同年代である。もうそのくらいの齢になるとセックスなどしないものと私は勝手に思い込んでいた。
 あんなにすごい勃起。
(きっと奥様とも……)
想像してまたじわっと濡れてきた。

 シャワーを掛けながら裂け目を洗う。
「ああ!」
思わず声が漏れた。疼いていたので感じるとは思っていたが、予想を超える快感が電流のように走ったのだ。
(気持ちいい!)
体が自然と突っ張って硬直した。
 クリトリスが硬く、しかも大きい。
(こんなの、初めて……)
洗うつもりでシャワーを当てると、腰が砕けたようになって立っていられなくなった。クリに湯が当たると何ともいえない柔らかい快感がひろがったのである。
 座り込んで脚を開き、湯の勢いを加減して、強すぎず弱すぎず、秘唇はお湯の愛撫に充血してズキズキと膨らんでくるようだった。
(力がぬけていく……)
腰を浮かせてシャワーを尻に当てたのは股間全体に快感が拡大してきたからだ。
(あ……いい)
肛門がお湯に射られて微妙な心地よさが生まれた。
 クリトリス、肛門、裂け目全体にほどよい圧力のお湯が秘肉を弾いていく。繰り返すうち、道筋がはっきり見えた。
快感が膨らみ、さらに膨らんだ。
(イク……イク!)
体の痙攣で倒れかかるのを浴槽の縁につかまって耐えた。それほど激しい絶頂であった。
放心してしばらく動けなかった。

 その月、請われて3度入浴の手伝いをした。計4回である。おおむね初回と同じような内容であったが、ふとした時に、そっと触れてくる社長の手。……その頻度が少しずつ多くなってきた。その触れ方も私にすがる、というより、やさしく肌の感触を確かめるような『男の手』、たしかにわたしの体を意識している動作だったと思う。
 さらに私を惑わしたのは寝室からすでに勃起していたことである。トランクスはテントのように張って、脱ぐときは必ずゴムに引っ掛かってばね仕掛けみたいにビンビンと跳ねた。
(精力絶倫なのね……)
目の前で生々しい肉棒を見るのである。平静でいられるはずがない。
 女を捨て、一人で生きていく。強固に誓ったわけではないが、結婚の失敗に懲りて女の性を頭が封じたのは本当である。しかし、社長の勃起したペニスを何度も目の当たりにするうちに熟した女体は呆気なくとろとろと溶け始めてしまった。
 給料の明細を見て驚いた。特別手当が20万!5万×4。1回の入浴介助が5万円。信じられなかったが、通帳を見てふたたび驚いた。税金や年金等を差し引かれても40万以上の金額である。
(こんなお給料、もらったことがない……)
夫の給料だってもっと少なかった。
 こんなにいただいていいのかしら。……これは本気で思った。だって、専門の人に頼んだほうがずっと安く済むはずだ。病院に相談すれば紹介してくれる。お金のことは気にしないのかもしれないが、それにしても私が介添えする意味があるのかどうか、疑問だった。
 もう一つ、おや?っと思うことがあって、少し前から気になっていた。
(捻挫……まだ悪いのかしら……)
最初の日は痛そうに顔を歪めて足を引き摺っていたが、その後はそんな様子は見られないのである。
「まだ痛みますか?」
私が訊ねると、
「うん、まだ少し……」
急に顔をしかめたりする。
(もう治っているんじゃないかしら)
4度目の時など、捻挫したほうの足をついて、しばらくして逆にしたり、何だか自分でもわからなくなっているようにも見える。
(もしかして……)
私に寄り添って欲しくて治っていないふりをしているのじゃないかしら。……

(それでもいい……)
私も、胸をときめかせている。もっと続いてもいい。逞しい漲ったあの硬い肉……。
(ずっと離れない)……

 
 

 

 


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