投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

たんぽぽは風に揺れて
【兄妹相姦 官能小説】

たんぽぽは風に揺れての最初へ たんぽぽは風に揺れて 7 たんぽぽは風に揺れて 9 たんぽぽは風に揺れての最後へ

たんぽぽは風に揺れて-8

(8)
 
 ある日曜日のことである。この日は志麻子の高校時代のクラス会であった。
「8年ぶり。卒業以来初めてのクラス会」
前日には美容院へ行き、浮き立つ気持ちが弾けるように笑顔に表れていた。
 身支度を整えた志麻子を見て、俺は思わず息を呑んだ。
(志麻子……)
その妖艶な美しさに魅せられたのである。
(美しい……)
ふだん目にすることのない装い、化粧。着飾った志麻子は滴るような女のたおやかさ、しなやかさを滲ませていた。俺は眩むほどの欲情に見舞われた。

 志麻子が出かけると俺はたまらず彼女の部屋に飛び込んだ。
(我慢できない)
下半身裸になると、すでに漲ったペニスを握り、扱いた。
(きれいだ、志麻子)
なんという色香、艶やかさ。
(悩殺された……志麻子)
 ベッドに顔を押し付け、パジャマ、そして熊のぬいぐるみを抱きしめた。
「志麻子!」
思わず呻くように声を洩らした。
 物音がしたのはその時である。はっとして振り返ると志麻子がいた。
 その時、俺はどんな顔をしていたのだろう。そして、志麻子は……。瞬間、顔を見合わせたはずだが、その表情の記憶はない。
 俺はとっさに股間を隠して蹲り、身を縮ませた。
 わずかな間があった。
「携帯、忘れちゃった……」
呟くような言葉だった。
 俺は俯いたまま彼女が部屋を出ていくまで動けなかった。
 気が付くとペニスは萎んでいた。ぬいぐるみを抱えていた。茫然自失であった。

(志麻子を失った……)
暗澹たる想いに包まれて圧し潰されていた。
 その夜、志麻子が帰宅したのはかなり遅くなってからである。隣室から伝わってくる潜んだような気配の中に彼女が酔っている様子が感じられた。目には見えないが、ふだんと違う動き、物音からそう感じた。

 顔を合わせないように志麻子を避けた。避けざるを得なかった。
(痴態を見られた)
妹の部屋でオナニーをしている兄。その行為を誰が理解できるだろうか。もう何も考えたくなかった。
(家を出よう……)
すぐにそこに行き着いた。それしかなかった。志麻子から離れる。彼女もそのほうがいいだろうし、何より俺自身が居たたまれなかった。

 三日後には小さなマンションを見つけて契約した。
「俺も主任になって、これから残業が多くなるから」
仕事場に近い所にしばらく引っ越すと親には一方的に告げた。驚いたようだが、遠方に行くわけではなし、仕事の都合でもあり下宿の経験もある。
「急だねえ」
「年度末は忙しいから」
さして煩わしいこともなかった。
「週末は帰るようにするから」
取り合えず身の回りのものだけを持っていくことにして引っ越しは最小限にすることにした。

 引っ越し前夜、ここまで一言も言葉を交わしていなかった志麻子に何か言うべきか、俺はずっと考えていた。しかし、言葉が見つからない。
(謝る?……)
何を、どうやって……。
出来るはずがなかった。……

 打ち沈んでいるうちに夜が更けていった。
志麻子の部屋の気配が静かになったのを見計らって、風呂に入った。
(失った……)
だが、俺は志麻子を想い続ける。
 脱衣かごの下着を顔に押し当てた。
(生きたにおいだ)
下宿に持っていった下着はもう生々しいにおいはしない。できれば持っていきたいところだが志麻子は今は自分で洗っているらしい。俺は何度も体に染み込ませるように下着のにおいを嗅いだ。


 
 
 


たんぽぽは風に揺れての最初へ たんぽぽは風に揺れて 7 たんぽぽは風に揺れて 9 たんぽぽは風に揺れての最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前