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恋愛Messenger
【同性愛♂ 官能小説】

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7月2日(月)-1

今日は仕事が早く終わったので、パソコンで動画を見ていた。
最近はネットで何でも見れるからいいなと思う。
昔はいわゆるゲイ雑誌をコソコソ買ってきて、写真や小説を読んだりするくらいのことしかできなかった。

出会いなんかも、雑誌に文通コーナーがあって、やり取りをするのもものすごく時間がかかった。
今は掲示板やアプリとかですぐ相手をみつけることができる。
それでも、50手前の俺には至難の業だ。
好みの若い男の子なんて見向きもしてくれない。

無料で見れるサイトばかりで漁っているから、どうしても広告が多い。
いつもならまったく気にしないのだけれど、今日は『誰にも知られずに相手を思いのままに操ることができます』というコピーが目に入って、思わずリンク先をクリックしてしまった。
いくらなんでも怪しすぎる。
そう思ったが、内容が気になって見てみると、どうやらスマホのアプリを使って、思い通りにしたい相手に暗示をかけるらしい。
べらぼうに料金が高いかと思ったが、特殊な割には普通のアプリとそれほど変わらない。
アプリを入れたとたんに多額な額の請求が届くかもと思ったが、
そういえぱ使わなくなったスマホがあったはず。
それに入れれば、まずいと思ったらすぐに削除できると思いついた。

しまっておいたスマホを取り出して、サイトの説明の通りにアプリをインストールした。
アプリ名は恋愛Messengerというらしい。
まぁそうだろうな、暗示なんとかだったらすぐバレるもんな。

インストールが終わって、アプリを開いてみたら、使い方の説明が出てきた。
使うには、まず相手のスマホにもアプリをインストールする必要があるらしい。
知られずになんて難しいんじゃと思ったら、半径50cm以内に電源が入ったスマホがあればインストールできるようになっているらしい。
そして、インストールされても表面上に出てくることはなく、こっちからメッセージを送った時だけ一瞬画面に表示されて、その命令を認識して行動に移すということだ。

このアプリを使ってみたくなった。
でも、誰にどういう暗示をかける?
寝ながら考えることにした。


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