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Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

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最終章 Tric or love-6

それぞれの思いを乗せ、ハロウィンパーティーは終わりに近付いて行く。後はコスプレ大賞の発表を残すのみだ。場内にアナウンスが流れた。
「この後20時30分から、いよいよコスプレ大賞の発表があります。今年はエントリーが多かった為、10位から賞が贈られます。みなさん、期待していて下さい!」
そうアナウンスされると審査員が審査した選りすぐりのコスプレイヤー達に声を掛けに向かった。麻里奈、未央、そして貴之に声が掛かりステージ横に集まるように言われた。
「えー、俺だけ選ばれなかったのかよー…」
落選した智洋が肩を落とした。
「ドンマイドンマイ!今夜たっぷり慰めてあげるから落ち込まないで♪」
そう言って智洋を慰める未央。智洋は抱き締められ当たったオッパイの感触に顔をデレデレさせた。
「じゃ、行こうか♪」
未央が麻里奈と貴之と共にステージ横に向かおうとする。
「あ、俺ちょっと…。すぐ行きます。」
貴之は立ち止まりステージとは離れた場所へと向かって行った。貴之がどこに向かうか分かっていた麻里奈は不安げな表情で貴之の背中を見つめていた。
「先に行ってよう?麻里奈♪」
麻里奈の肩をポンと叩いた未央。
「うん…」
麻里奈は未央に促され足取り重そうにステージ横に向かった。

貴之が向かった先は当然似衣奈の方向であった。このハロウィンパーティーでコスプレ大賞を獲る事が麻里奈と似衣奈の勝負だったはず。さっきそう未央に聞いた。にも関わらず似衣奈は一応コスプレ大賞にはエントリーしていたが、審査員の目には止まらず落選した。それもそのはず、普段着だ。見方によってはヤル気がない…、そうとも受け止められる。全力で頑張ると言った似衣奈に裏切られた気分を抱き、貴之は少なからずショックを受けている。本当は裏切られた現実を直接聞くのは怖い。しかしそれならそれでハッキリと振られた方がいいと思い、勇気を出して似衣奈の元へ歩み寄って行った。

似衣奈はこちらに向かって来る貴之に気付くと、どこか落ち着かない様子を見せた。時折顔を上げるが、すぐに俯いてしまう。いつも堂々としていた似衣奈が見せる初めての自信なさげな姿だった。そして貴之が目の前で足を止めると、ゆっくりと顔を上げたのであった。


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