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Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

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第9章 夏の終わり-6

結局平日にもかかわらず夜通しで智洋とセックスをしてしまった未央は、高校付近まで智洋を車で送った後に大学に向かった。

「はー…、疲れた…。若さって凄いわね…。一晩に10回とか…。もうオバさんになった気分だわ…。」
寝ずに10回して元気に登校した智洋に若さを思い知らされた。下半身にこれ程までに疲労感を感じるのは初めてだ。信じられない程の挿入感を味わった代償はかなり大きかった。大学の駐車場に車を停め、少し休んでから車を降りた未央。隣に軽自動車が停まった。未央はその車の運転席側に回った。すると未央に気付いたドライバーはエンジンを止め車を降りて未央の前に立った。

「どもです。」
未央にペコッと頭を下げたのは似衣奈であった。
「話すのは久々だね。」
ニコッと笑う未央に、そうですねと答えた。似衣奈には未央が何を言いたいのか何となく分かっているようであった。
「また同じ人を好きになっちゃったね。」
「…、私は別に…。最近会ってもないですし、LINEも…」
「フフフ、エッチを求めて来る彼に思わず怒っちゃった?」
「え…?」
知っているのか、それともかまをかけているのか疑いの視線を送る似衣奈。その視線の意味を理解した未央はそれをはずらかすかのように言った。
「好きでしょ、彼の事。」
「…」
似衣奈は視線を外した。そんな似衣奈に穏やかに話しかける未央。
「あなたは優しい子だからこれを機に彼から手を引いた方がいいし、麻里奈への償いになるんじゃないかと考えてる…。違う?」
「え…?い、いや…別に…」
明らかに動揺した。未央には全てを見透かされているような気がする。
「お互い分かってるくせに。あの時悪いのはあなたでも麻里奈でもない、あの彼氏だって事。だから直接会って喧嘩もしようとはしないし、麻里奈はあなたを見かけても向かおうとはしない。あなただって麻里奈の事を決して悪く言わない。どんなに麻里奈があなたの事を悪く言ってもあなたは麻里奈の悪口を言わなかった。それはお互いが二股をかけられている事を知らなかったから、お互いに罪はないのは十分に分かってる証拠。ただあなたは麻里奈を傷つけてしまったから、それを負い目に感じてる。だから今回は身を引いてあの時の償いをしようとしてる。違う?」
未央は少し言葉に詰まるが、虫の泣くかのような声を絞り出した。
「私は、アイツに裏切られた復讐だけをしたかった。麻里奈さんを傷つけようだなんて全然思ってませんでした。後から考えれば私がした行動で麻里奈さんが傷付く可能性は十分にありました。でも私はアイツに復讐する事ばかりを考えて、麻里奈さんが傷付く事なんか全然考えていませんでした…。私は…私は…」
似衣奈は俯き、今にも泣きそうな様子を見せていたのであった。


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