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Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

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第9章 夏の終わり-3

貴之らと海に行った翌日、麻里奈は未央のマンションを訪れていた。特に用事はなかったが、夕食を一緒に食べた流れでいつものように何となく未央の部屋へ来ただけだが、用事はなくとも色々お喋りをしたり、親友同士はそれなりに時間は過ぎていくものだ。今回は未央に寄っていけと言われてお邪魔した。

未央には確かめたい事があった。それは麻里奈と貴之の事だ。これまでずっとセフレ的な付き合い方をしている2人だが、自分を偽り遊び人として貴之に印象づけている麻里奈が気になって仕方がなかったからだ。出会ってあと2ヶ月で約一年になろうとしている。一度はっきり聞いておこうと思った。

前日の海での写真を見ながら楽しくお喋りをしていた2人。写真を見終えて一息ついたところで未央が言った。
「ねぇ麻里奈、貴之君とそろそろちゃんと付き合わないの?」
それまで大笑いしてはしゃいでいた麻里奈の表情が一瞬にして深刻になった。
「うん…。」
きっとそれはずっと1人でも悩んでいたのだろう。視線を床に落として考え込んでしまった。
「別に遊び人演じる必要、もうないんじゃない?」
「…、でも、貴之君が私に興味を持ってくれたのは私がそういう女だからだと思うの。もし違うって分かったら…ガッカリされるんじゃないかって…。怖いの。」
麻里奈の、怖いの、は、未央が知る限り、高校時代に二股をかけられてからの口癖だった。恋愛の話になると必ずその言葉が出てくる。その気持ちを紛らわせる為に麻里奈はいつも明るく振舞っているのかも知れない。

「相手はまだ高校生よ?しかも恋愛経験に乏しい。だったら麻里奈が遊び人より真面目な女であった方が絶対嬉しいと思うんだけどな…。だって貴之君の事、本気なんでしょ?あのハロウィンパーティーの時、麻里奈が貴之君を見る目が明らかにいつもと違ったもん。本気だったよ?」
「うん…。確かにこれまでの人とは違う思いだった。ピンと来たって言うか…。」
「だからあの時以来ナンパで不特定多数とするのを止めた麻里奈がお持ち帰りするだなんてらしくない事したんでしょ?」
麻里奈が未央について行きナンパに行くのを始めたのは、高校時代に二股をかけられた時の腹いせ、ヤケになったからの事だ。しかし実際にナンパされて見ず知らずの男に抱かれたのは初めの一回だけであった。辛そうな麻里奈を見て未央が止めて以来、未央はナンパを麻里奈の彼氏探しと位置づけ、色んな男と出会うチャンスとしてナンパに連れて行くようになった。以降、ナンパに行ってもせいぜいカラオケ止まりで、麻里奈が再び恋愛が出来るような男は現れなかった。それがあのハロウィンパーティーの時に麻里奈からお持ち帰りの話が出て来た為、未央はようやく再び恋愛をしたいと言う男を見つけたんだなと理解した。以来、麻里奈がしたいように話を合わせ、いかにも未だナンパを楽しむプレイガールだと言う印象を貴之に与えている。智洋も事情は知っていた。初めて麻里奈と2人きりで会った時に、ヤル気満々であった智洋に謝り、貴之が好きだから出来ない、でもヤッた事にしておいて欲しいとお願いされたのであった。ハロウィンパーティー後に4人で乱行はしたものの、それっきり智洋は麻里奈を理解し関係を持っていない。ただ麻里奈と打ち合わし、話を合わせ麻里奈とヤッていると貴之には言っている。智洋はどうしてわざわざヤリマンを演じるのか分からなかったが、そんな麻里奈応援し、未央と共に貴之を麻里奈と突き合わせようと協力しているのであった。


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