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Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

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第8章 勘違いしないで。-3

似衣奈には麻里奈とはまた違ったいやらしさを感じる。どちらかと言うと絡みづらいいやらしさだ。麻里奈は何を言っても笑ってくれるが、似衣奈はあまり深追いし過ぎると怒り出しそうな雰囲気を持っていた。貴之なりに言葉を選んでいるつもりである。

「でも結局さぁ、男はエッチな方が喜ぶし振り向いて貰えるんだよね。人気出るなら少しの露出ぐらい気にしないけどね。」
今の似衣奈の姿からは想像出来ない言葉だった。今の似衣奈がコスプレイヤーだと言って信じる者はいないだろう。普通の大学生にしか見えない。とてもコスプレイベントでいつも人気1、2を争う女性には見えない。

「でもみんな度胸ありますよね?みんな際どいコスプレしてますもんね。中にはわざと乳首見せてるようにしか思えない人もいるし。」
「まー、別に私は構わないと思うけどね。でも私はそこまで見せなくても人気を取れる自信があるから見せないだけで。」
人気コスプレイヤーとしてのプライドが垣間見れた。

「まー、とにかく楽しみにしててよ。萌えさせてあげるから♪」
「萌え系コスなんですか?」
「あ、言っちゃった…。内緒だからね?」
「も、勿論!」
とか言いながらどんな萌えコスなのか想像してしまうのであった。

すると時間を確認した似衣奈はハッとしたような顔をして立ち上がる。
「ゴメン、ちょっと用事があるんだぁ。今日はコレでいい?」
「あ、ハイ。」
貴之は少し急ぐ似衣奈の後について行き店を出た。

「ご飯ぐらいならまた付き合ってあげるから、今日はゴメンね?」
「あ、はい。大丈夫です。」
「うん。じゃ!」
「ありがとうございました!」
人気衣奈は素っ気なく手を上げて去って行ってしまった。冷たいような感じはするが、それが余計惹かれるものを感じてしまう。距離を縮める事が困難な相手にこそ、余計追いかけたくなると言ったところか。貴之は次こそもっと距離を縮めてやると心に違った。

ツンデレっぽいところがいい。初めは似衣奈は普段から可愛らしく甘えたがりの女だと思っていたが実はツンデレ、明るく破天荒だと思っていた麻里奈が、意外と真面目な一面があったりする。人間は上辺だけでは分からないものだなとつくづく感じた。

(じゃ、帰ろうかな…)
そう思い帰途についた時、麻里奈からLINEがあった。
『今何してるの?』
のコメントに、家でテレビ見てると嘘をついた。特に大事な話はなかったが、麻里奈とLINEしていると今度はツンデレもいいが優しくてエロいオネーサマもいいなと思ってしまう。貴之は年上の女性2人と関わっている事に、あたかもモテ男になったかのように勘違いしてしまうのであった。

『麻里奈さん大好き♪』
デレ顔でそうLINEした貴之だったが、まさかそんな自分を麻里奈が見ていただなど、全く気づいていなかったのであった。



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