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「母友 純子 38歳」
【熟女/人妻 官能小説】

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E純子の抵抗-3

悲鳴を上げたり叫びさえすれば夫の助けが得られるのに彼女はそうしなかった。いや出来なかった。
抱きすくめられた瞬間、剛志の体臭があの夜の快感を思いだしてしまったのだ。
3か月前、長年のレスで枯れ果てていた女の泉が久々に潤ってから純子の体質が変わった。
ひたすら肉体の奥底に押し隠していた牝の喜びが掘り起こされたのだ。
それまでは夫のEDは不運であり夫婦で我慢しなければならない出来事であった。
それ故不倫や浮気は考えた事も無かった。貞節な純子らしい必死の思いであった。
やっと肉の喜びを忘れたころ剛志という青年が現れ、だまし討ちのような状況で何度も逝かされた。
しかも今まで夫との間では経験した事も無いような全身を溶かすような甘い絶頂であった。
愛情がなくても他人棒であっても女は受け入れ快感を感じることが出来ることを知った瞬間でもあった。
知ったというよりは思考の回路の外側に置いていたものが内側に入って来ただけの事だった。
「ああ〜」男の背中に手を回そうとした瞬間浴室のドアの音が聞こえた。

「はっ」として我に返りふらつきながらバスタオルを持って浴室に向かった。
今抱きすくめられた時といい3か月前の媚薬の時といいこの青年が恐ろしい催眠術師のように思える。
そして夫の書斎に消えた夫婦が再び現れたのは30分も経ってからだった。
「剛志君悪いが今夜はこれでお開きにして呉れないか。さっきタクシーを呼んだからもう着くと思うよ。」
何があったかは分からないが純子さんが夫に何か訴えたのは明らかだ。
レイプされたとか抱きすくめられて唇を奪われたとか訴えたのではない。
もしそうなら夫の松井氏がこんなに穏やかな物言いはしないだろう。
「どうかしたのですか。」「うん。急に悪酔いしたみたいで気分が悪いらしい。招待しておいて悪かったね。」
彼が帰った後夫が妻に尋ねた。「さっきの話だけれど信じられないよ。人は見かけによらないね。」
「ええ私を見つめる目が急に熱っぽくなってソファーでもぞもぞし出したのよ。ふと見るとズボンの前が
膨らんでいるじゃない。あれは絶対に私との事を妄想していたのだと思うわ。私怖くなっちゃって。」
彼を遠ざけるための方便だったが実際に別の意味で恐怖を感じたのは事実だった。
それからの純子は徹底して剛志を避けた。夫への貞節をつくすための最良の方法は会わない事だと決めた。
会えば必ず催眠状態に落ち込み忘れる事が出来ないような絶頂を与えられ抜け出せなくなってしまう。
3か月前その一端を覗いてしまっているからよく分かるのだ。
剛志の方も3か月前のあの夜、確かな手ごたえを感じ純子の陥落に絶大な自信を持っていた。
先日の夜、彼女の唇を奪った時も先に舌を絡めてきたのは純子だった。
あの夜もし夫がいなければ間違いなくベッドを共にしていた筈だ。
その後何度か自宅を訪ねたがその都度門前払いをくらわされた。
松井社長からも「人の女房を口説くような奴とは付き合えないよ。」と言われ会社への訪問も禁じられたしまった。
LINEのアドレスも変えられ一切の交流を一方的に封じられてしまったのだ。
裏返せばそれだけ剛志とのセックスの相性がいいという事なのだがそこは22歳の若者だ。
落す寸前での強烈な抵抗に怒りが湧いてきたのだ。


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