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イノセント・ラブドール
【SM 官能小説】

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イノセント・ラブドール-8

「あなたはその想像のなかに出てきた女の子が好きだったのかしら」
「ぼくだけの中に存在するその女の子は別の男が好きになった。ぼくはそのことを知った」

「あなたは想像の中でその子に失恋した…」と不意に彼女は言葉を挟んだ。

「失恋…失恋って何…。ぼくには失恋なんてわからない。だって彼女はぼくだけの夢にあらわ
れ、ぼくだけのものなのだから別の男を好きになるなんてゆるされないのだから」
ぼくはの言葉はぼく自身への自問でありながらも、その言葉は確かにマイコさんに向けられて
いた。

「その女の子をどうゆるさないっていうのかしら」。目を細めた彼女はぼくの顔をまっすぐ見
て言葉を投げた。

「彼女はぼくが《所有》しているものだから、ふたたびぼく以外の男を好きにならないように
罰を与えることもできる」

「それって変だわ。あなたのひとりよがりにすぎないわ」

一瞬、ぼくたちのあいだをひんやりとした空気がすきま風のようにすり抜けた。彼女の美しい
髪が微風になびき、白い耳朶がのぞく。それはまるであの男がピアノを弾く優雅な細い指で
彼女の髪をかきあげたようにさえ思えた。その吹いてきた風さえぼくはゆるせなかった。


ぼくはマイコさんと向かい合い、彼女の濡れたブラウスに包まれたふっくらとした胸に触れる
ほど近づく。いったいぼくは何をしようとしているのか。ふたりのあいだにピンと張りつめた
空気が微妙に歪んでくる。彼女は急に頬を強ばらせ、ぼくを恐れるように後ずさりする。

目の前にぼくのラブドールがいた。ぼくがゆるしてもいないのに唇をあの男にゆだね、ぼくの
前ではいつも全裸でいることを命じているのに、今、ぼくの目の前で勝手に衣服を身につけて
いる。ぼくはじわりじわりと彼女に接近していく。そして不意に彼女の胸にぼくの手が伸び、
五本の指が胸のふくらみに絡まるように触れたとき、彼女は小さな叫び声をあげ、ぼくを振り
切るように霞んだ雨の中にかけていった。


ぼくは家に戻ると裸のラブドールを檻から引きずり出し、からだの隅々に鼻を押しあて、彼女
を恨み、なじるように胸のふくらみを貪った。弾力のあるラブドールの乳肌はなぜかぼくに
対して冷淡だった。

マイコさんの不在はぼくを苦しめ、孤独に落し込めた。彼女の黒々とした麗しい瞳と湿った唇
は淫らな、そして残酷な悪意に充ちていた。ぼくは黒いロープを取り出し、彼女の手首を後ろ
手に捩じりあげ、肌肉が壊れるほど強く縛りあげた。縛られた可憐な乳房がゆがみ、桜色の
乳首が苦しげに反り上がり、腰が千切れるようによじれた。

白い太腿の股間にほつれた淡い陰毛がゆらいでいる。産毛のように映えた繊毛の中から覗いた
オナホールのすきまから冷たい風が零れ、薄紅の歪んだ輪をなぞったような気がした。

ぼくはその亀裂に吸い込まれるようにラブトールに覆いかぶさった。ぼくはマイコさんを犯し
た。なぜなら彼女はぼくのものなのだから。生あたたかい穴はぼくのものによって強い磁力に
充たされ、嫌でもぼくのものを受け入れなければならなかった。

ぼくのものとオナホールのあいだに不毛な粘液が滲み、擦れ、狂おしげな軋み音を響かせた。

ぼくはずっと彼女を犯し続けた。そして荒くなったぼくの息づかいが突然、途絶えたとき、
オナホールの粘膜が裂け、ぼくはマイコさんの中に烈しく射精した…。




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