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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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佐川健吾の反撃-5

警察の不祥事に対する釈明の会見としては、国民の反感を殆ど買わなかったと言うごく稀な会見となったその様子を、サーガは生中継されていたYouTubeで見ていた。サーガの心中は穏やかではなかった。吸っていたタバコを雑に灰皿に押し付けると露骨に苛ついた。

「くっそ!!」
警察の、いや若菜の株が上がる事が許せなかったのだ。女性政治家などのレイプ生中継により全国民に恐怖を与え、その後の放送でもさらに恐怖に陥れるはずだった。しかしまさかのスカイツリー破壊と言う思い掛け無い事態になり電波を通じた恐怖による支配が失敗に終わった。その後何者かに追われ、自らが得意とした爆発のお株を奪われたかっこうで逃げるイメージがついてしまった。そして若菜をヒーロー化するであろうこの会見を見て佐川の苛々は収まらなかった。

「すっかり追われで逃げてるイメージがついてしまったな!おい下条!お前の仕業だったんだろう!?」
「だから知らないって言ってるだろう!私は暴力的な解決方法は望まない。」
「いつまでしらばっくれてんだ!」
「しらばっくれてなんかない。だいたい私がスカイツリーや警視庁、都庁を旅客機を突っ込ませて破壊するなどと言う大それた事が出来ると思うか!?おまえだって分かってるはずだ。俺がそんな事が出来ない事ぐらい!」
「じゃあ誰が俺を狙ってるんだ!?」
「だから知らないって言ってるだろう!おまえ相当焦ってるな?可能性のない私を疑うぐらいだからな。」
佐川の顔がピクッと反応する。
「焦る…?俺が?」
「ああ、焦ってるな。今まで田口徹を使って警察を翻弄してきたお前が、今は何者かに弄ばれてる。」
「弄ばれてる?俺が?」
「ああ、そうだ。現にその何者かを暴く事すらできず、見当違いの俺をそれに見たてようとしてる。俺を捕まえても何も変わらないよ。きっとまたお前は追い込まれる。真の追跡者の手によってな。」
「この野郎…!」
佐川は下条に強烈な蹴りを見舞わせた。
「グッ…!」
蹲る下条。
「地下室にぶち込んでおけ!」
佐川は手下にそう怒鳴る。

下条の言う通りだ。弄ぶつもりが逃げざるを得ない屈辱的状況は下条の言う通りであった。それをまんまと言い当てられてしまった為に佐川の苛々は募るばかりであった。

「確かに下条はこんな派手な事を出来る男じゃあない。誰だ…、一体誰なんだ…。」
佐川は今、千城県内に潜伏していた。フレア本部を爆破し下条を拉致し仲間らとともにある場所にいる。恐怖で日本を支配するつもりが今や完全に逃げ惑う逃亡者のイメージがついてしまた佐川は起死回生の一撃として千城県警本部を爆破してやろうと企んでいる所なのであった。


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