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早春 〜誘惑のストッキング〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第8話 切ない営みに-1

私は急いで、ショーツに忍ばせた手つきを止めて、身嗜みを整える。
主人と顔を合わせるにも、平素を装わなければいけないのだが、未だに彼の行為を妄想していたのが頭から消えない。
そんな複雑な思いの中で、主人がリビングの方に向かう足音だけが、私の耳に響いていた。

ガチャッ!・・・・・・

主人の足音が止むと、勢いよくリビングのドアが開いた。

「何だよ、御主人様が帰ってきてるのに、お出迎えは無しか?」

主人の口調からして、相当酔ってるのが分かった。
普段は口数が少ないだけに、私を見るなり話し掛ける事は少なかった。

「ごめんなさいね。少し大事な調べものをしてた所なの」

テーブルの上に置かれたノートパソコンは、私の言い訳としてのカモフラージュにもなった。

「何が大事な調べものだよ、専業主婦のくせに一丁前にパソコンなんか使いやがって・・・・・・。おっ?・・・何か今日は、ちょっと色っぽいじゃねえか?」

主人も息子と同じく、普段履かない黒いストッキングに違和感を覚えたのだろう。
いきなり私の横に座ると、そう言いながら私の左足のふくらはぎを触りだした。

「そ・・それって、ストッキングの事を言ってるのかしら?。お昼御飯を用意してる時に、お醤油をこぼしちゃったから仕方なく着替えたのよ。もう黒いのしか無くて・・・・・・」

少し動揺しながらも、息子にした同じ言い訳を主人にもしていた。
主人の反応もそうだが、投稿サイトのコメントにも見られるように、黒いストッキングの醸し出す雰囲気は、性的にも捉えやすい色なのだろう。
前日には、私を拒否したなどとは思えない、主人の反応だった。

「ふふ・・・たまには、黒も良いじゃねえか。何だか・・・俺も我慢できなくなったよ」

主人はそう言いながら、私をソファーの上で押し倒すと、スカートをたくし上げて太ももを摩りだした。

「だ・・駄目よこんなところで・・・大地が降りてきたらどうするの?」

「なんだよ?・・・昨日はお前から求めてきたくせに・・・・・・。だから、今日はその埋め合わせをしてやるんだよ」

さらに主人は、太ももの内側へと手を滑り込ませて来た。

「お願い・・・これ以上は止めて!」

私は強い姿勢で拒否をすると、主人の手を払いのけた。
この場での行為に拒絶するのもあったが、それ以上に溢れ出した感触を、主人に知られたくないのもあった。
触ればすぐに分かるほど、私の潤いは染み渡っていた。

「だったら・・・寝る前だったらどうだ?。お前だって我慢が出来ないから、昨日は求めてきたんだろう?」

主人の言葉は、私の今の心境を捉えるには的確だった。
私の気持ちとしてもまんざらでは無く、黙って頷いてそれに答える。。
妄想ではなしとげない、久々の生身の男の物。
長年連れ添った主人の物でさえ、私の胸を高鳴らせる。


午前も、0時を回る頃。

「あっ・・・あっ・・・・・・」

薄暗い照明が照らす灯りの中、私は寝室のダブルベッドの上で、まるで蛙が仰向けに足を開いてる様な体制で、全裸になりながら主人が往復させるバイブレーターを受け入れていた。
同じく主人も全裸になっており、私達は夫婦の営みを育んでいた。
時折、交わす口づけ。
まだ、酒臭い香りは漂うが、お互いの気持ちを昂る上で上等の手段。
私は、唾液を混合する様に、舌も激しく絡ませた。

もう、我慢出来ない程に、日中の妄想の願望が私の中に飛来する。
主人に、バイブレーターを往復されながらも、私は主人の物を口に咥えた。

「おいおい・・・どうした?。今日はやけに積極的じゃないか?」

それもそのはず、私に目覚めた複数プレイの願望は、主人の物を口に含みながらも、疑似的なバイブレーターを受けれる事により体現できるのだ。
上と下から攻められる行為。
正しく、複数を相手に受け入れる感覚にもなっていた。

私はたまらずに四つん這いになると、バイブレータを差し込んだまま主人の物を口元で往復させた。

ジュポッ・・・ジュポッ・・・・・・・

部屋中に鳴り響く、主人の物を往復させる、私の力強い吸気音。
主人は伸ばした両足を広げて、四つん這いになる私を間に受け入れる形で、堪える表情をしていた。
私にしてみれば、主人の物を口に含みながら、四つん這いでバイブレーターを受け入れる行為は、後背位をさせれながらの複数プレイを連想させた。
もう、止まる事の知らない、私の複数プレイに対する妄想癖。
だが、主人の性欲の衰えと供に、やがて終演を迎えようとしていた。

「た・・頼む・・・そろそろ限界だ」

主人は止める様に促すと、私の口元から自分の物を抜いた。
すかさず私をベッドに寝かしつけると、バイブレーターを抜いて手で愛撫した。

「どうしたおまえ?・・・今日は少し積極的すぎるじゃないか?」

「はあ・・・はあ・・・だってしばらくぶりですもの、私も我慢できなくて・・・・・・」

主人の手つきに悶えながらも、私は何とか言葉にした。
何十年も連れ添い、営みを続けた主人の手つきは、私の快楽をも熟知していた。
谷間をなぞりながらも、一点をなぞる指先。
時折、人差し指と中指を入れては、私自身からは潮も噴出してくる。
もう、複数プレイの願望はおろか、彼の事さえも忘れて、主人との営みに酔いしれていた。


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