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早春 〜誘惑のストッキング〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第7話 蘇る願望-4

私は気づくと、コメント一つ一つに心で受け答えながら、ショーツの中に手を忍ばせていた。
想像以上に計り知れないほどの、臨場感あふれるバーチャルな複数プレイの世界。
もう替えの無いストッキングだが、すでに居心地悪くなるほどに溢れ出し、履いている黒いストッキングをも染み渡らせていた。
どうせこの日と言う時間は、残り後わずか。
私はお構いなしに、夢中で行為に及んだ。

止まる事の知らない、私の性欲。
この日はすでに、三度目の行為にも当たっていた。
それでも、どこか密かに込み上げてくる虚しさ。
行為を重ねて行くうちに、彼の事が薄れて行くようで怖かった。
今も、私の中にあるのは複数プレイへの願望。
未だに、返信の無い彼のLINEへの不安を解消する為の、箸休め的なつもりだったが、それ以上にのめり込めるほどバーチャルな世界は私を陥れた。
このままだと彼の事を忘れそうで、私の心を不安にも陥れる。
彼の性癖に迫ろうと、出会った投稿サイトだが、本末転倒にもなりかねない。
このままではいけない・・・・・・・。
その事が頭の中を過ると、私は行為を止めた。
そして、未だに彼の返信の無いテーブルに置いたスマホを、物思いに深ける様に眺めた。

再び愛おしく蘇る、彼に対する想い。
私はおもむろにスマホを手に取ると、彼とのLINEトークの画面を開いた。
ここで何かしらリアクションを起こせば、彼に届くLINE通知。
今は、彼との唯一の繋がりでもある。

もう、堪え切れなくなるほどの切なる想い。
彼とのトーク画面を見れば見るほどに、私の心は揺らめき動き出し、何かを起こそうとしていた。
それは、彼に対する私なりのリアクション。
このまま待っているだけでは、私は気が狂いそうにもなっている。
そして、私が考えに思い付いたのは、投稿サイトの様に彼に画像を送る事。
元々は、彼に送る為に撮った画像だが、中々タイミングがつかめないでいた。
だがここに来て、私はあるきっかけを思いついていた。
それは、彼の性と初めて向き合った、禁断のマッサージ。
私はそれを思い付くと、すぐさま画像を送り、簡単なメールも添えた。

『大地に聞いたけど、ポケモンに夢中かな?(笑)。それよりも、昨日の陸人君のマッサージが効いたみたい。なんだかおばさんの脚が、いつもより引き締まって見えるの。どうかな?。』

このメッセージと一緒に送った画像は、ふくらはぎを中心に捉えた画像だった。
投稿サイトに送った画像とは、少し角度を変えたもの。
もしや、彼も投稿サイトを覗いてるのを警戒して、別な写真に見えるものを選んだのだ。
彼も同じ性癖を持つ者。
可能性にしては、無きにしも非ずだった。


やはり、しばらく待っても彼からの返信は来ない。
トーク画面を覗けば、すでに既読済みだった。
ならば、私の送った画像も、彼はすでに目にした事にもなる。
あの画像を見て、彼はどう捉えたのだろう?。
今頃彼も、投稿サイトの者達と同じ様に、性のはけ口にしてるのだろうか?。
それを考ただけで、私は投稿サイトに送った時と同じ様に、身震いをした。

もう抑えきれない衝動。
その身震いから逃れようと、私は再びショーツの中に手を忍ばせて、快楽へと走った。
きっと彼も、同じように行為に及んでるに違いない。
私はそう信じての、行為でもあった。

『はあ・・・はあ・・・良いのよ陸人君。この前みたいに、おばさんの脚を汚して・・・・・・』

『どう?・・・おばさんのストッキング触りたくなった?・・・はあ・・・はあ・・・・・・』

『もう気持ち良くなりたいの?・・・・・・駄目よ・・・おばさんと一緒じゃなきゃ駄目・・・あっ・・・あっ・・・・・・』

私は心の中で言葉を掛けながら、彼の行為を妄想する。
まるで彼とシンクロする様に、私も行為に及び、妄想の中で繋がりも感じる。
それは彼と愛し合う感覚にもなっていた。

徐々にと近づいてくる、頂点の兆し。
そんな中、いつ二階から降りて来るか分からない息子を警戒しつつも、主人の帰りも気になって居た。
主人の帰りを待つ身としては、もう寝室に籠るには不自然な時間帯。
私は必死になり、頂点を極めるべく、ショーツの中を激しくまさぐった。

『あっ・・・あっ・・・駄目・・・陸人君も一緒じゃなきゃ駄目・・・もうおばさんイッちゃいそう〜!・・・・・・』

心の中で叫ぶ、頂点を極める言葉。
彼の行為を妄想しながらも、後一歩と近づいた。
だが非情にも、その思いは叶う事なく、終演間際でカーテンコールを迎えようとしていた。

「お〜い!・・・今帰ったぞ〜!」

やはり私が懸念した通りに、帰ってきた主人の大きな声が、玄関の方から鳴り響いた。


−つづく−


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