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早春 〜誘惑のストッキング〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第8話 切ない営みに-2

「すまなかったな・・・いつもさみしい思いをさせて」

主人はそう言いながら、再び私と口づけを交わす。
舌が絡みつくざらつきは、より一層激しさを増して、主人に愛される重みを私は感じた
気づくと私は涙が込み上げていた。
彼の事は想っていても、やはり主人と育んできた愛は、営みと供に私の気持ちを昇華させた。

「どうした?・・・泣いてるのか?」

主人は口づけを止めると、私の涙に気づいて、親指で拭いながら言葉を掛けてきた。

「ええ・・・こんなにもあなたに愛されてるかと思うと嬉しくて・・・・・・」

「そうか・・・しばらくぶりだからな。俺もお前の事は愛している・・・いつまでもな・・・・・・」

主人はそう言いながら、私の首筋に舌を立てた。
内心は主人の言葉に嬉しくも感じたが、それはあくまでも営みの上での事。
終わった時には、やはり彼の事が私の頭の中を支配するのだろう。

さらに主人は、乳首を舌先で転がしながら、乳房を揉んだ。
溢れ出る女としての性。
主人の口先は徐々にと下の方に向かった。
へそ回りを数回と舐め回すと、再び私を蛙のように足を開かせて、クンニの体勢をとった。

「あっ!・・・あっ!・・・・・」

一点を集中的に、ざらついた舌は容赦なく、私を攻め立てる。
主人にしてみれば、残りの営みの時間を過ごす為の、インターバルでもあった。

ジュルルル・・・・・・

時折、けたたましい音を立てながら、主人は私の溢れ出すものを飲み乾す。
長年連れ添った夫婦間の間では、至福のエキスともなっていた。
私も、主人がもう少し元気な頃は、口に含む事さえあった。
今となっては、一度きりしか迎える事の出来ない、衰えた主人の性欲。
やはり貴重な一時は、お互いが結ばれた状態で迎えたかった。

しばらくすると、主人は行為を止めて、自分の腰つきを私の股の間に入れてきた。
お互いの性器が向かい合わせとなる。
主人のインターバルは十分に済んだのだろう。
これから、お互いが結ばれ様とする儀式が始まろうとしていた。

手始めに、挿入を試みようと主人は指先で私自身を開いた。
だがここで一つ、私の脳裏には気がかりな事が浮かんでいた。

「駄目よあなた・・・きちんと付けないと・・・・・・」

そう・・・コンドームの着用だった。
私は、その事に対して促していた。

「大丈夫だよ・・・中には出さない様にするから」

「あなたまだ酔ってるでしょ?。何か、間違いでも起こしたらどうするの?」

以前は、たまに膣外射精で営む事もあった。
ただ、最近は主人の性欲の衰えによる、曖昧な射精のタイミングが頻繁になり、控える様にしていた。
実際に二、三年ほど前には、何度か膣内射精もされた事もあり、冷やりとする思いもあった。
私の年齢を考えれば、まだ授かる可能性もある年頃。
今さらこの歳になって、息子の大地以外など考える事は出来なかった。

「心配するなよ・・・少しだけで止めるからさ・・・それに、最後はちゃんと付けるから良いだろ?」

「今のあなたには無理でしょ?。この前だって、いきなりだったじゃない・・・・・・」

先日も、射精のタイミングを促す事も無く、主人だけが早々と満足する事もあった。
コンドームは着用してるにしろ、主人自身がタイミングを把握できずに、いつの間にか私の中で射精をする形だった。
今でも、その時の申し訳なさそうな主人の顔は覚えている。
それらを考えれば、私が主人の膣外射精を拒むのも頷ける話だろう。

「だから・・・ほんの少しだから心配するなよ」

それでも主人は、私の言う事に耳は傾けようとせずに、再び私自身を開いては自分の先端をあてがってきた。

「本当にお願いだから止めて!。このまま続けるなら、今日は止めにしましょう!」

私は強めの口調で促すと、挿入を試みようとする主人の手を振りほどいた。
少し場は冷めたが、このままリスクを背負うくらいなら、まだマシな選択だった。

「分かったよ・・・そんなにムキにならなくても良いだろう?。俺だって、久々にお前を感じていたいから、そのままが良いと思ったんだ」

「その気持ちは私だって同じよ。でも、若い頃とは違うのよ・・・あの時は大地以外にも、もう一人は欲しいと頑張ったけどね」

大地が生まれてしばらくしてから、再び子作りに励んだ時期もあったが、結局は授かる事はなかった。
子作りと称して、ありのままで繋がる夫婦生活は、私に取っても至福の一時でもあった。

「ああ・・・そんな時期もあったな。あの頃は、俺も若かったからな・・・・・・・」

「もう・・・そんなにしんみりしないで・・・・・・。ほら・・・あなたの見てごらんなさいよ」

冷めた雰囲気に呑まれたのか、主人の物はすっかり萎えていた。
それに対して、私は促した。

「すまない・・・今日は止めにしようか?」

「あなたは、本当にそれで良いの?」


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